tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

そばの適量

2007年02月03日 | グルメガイド
日経新聞に、「そば1枚の量は」というタイトルの興味深い記事が出ていた(1/20付 日経プラスワン「ニッポン適量考」)。記事から、1枚の量(ゆで上げ後の1人前)と値段を拾ってみる。いずれも東京の老舗ばかりだ。
※トップ写真は奈良の「玄」の「せいろ蕎麦」1,000円。130gほど(2014.7.11追加)

1.巴町(ともえちょう)砂場(虎ノ門)…120g・840円
2.永坂更科布屋太兵衛(麻布十番)…約200g・840円
3.並木藪蕎麦(浅草・雷門)約100g・650円
4.かんだやぶそば(神田淡路町)の「せいろうそば」…約130g・630円


記者は《名店の手打ちそばは量の割に値段が高いという印象がある》、《自家製粉で手打ちが当たり前の名店は、量も値段もまちまち。店によって考え方が違うからだ。老舗で食べる場合、量が多くて安いという理由で店を選ぶ人は少ないだろう》と書いている。しかし正直いって、量もほしい。100gでは少なすぎる。100円ショップでも1袋300g入り(乾麺)を売っているというのに(ただし、小麦粉が多すぎる)。

以前、私が京都市内で勤務しているとき、お得意先のそば屋のオーナーが、「期間限定で、もりそば食べ放題をやります」とチラシを届けてくれた。同僚や若い社員は興味なさそうだったので、その夜、1人で訪ねてみた。美味しいが1枚の量は少なかった(100gくらい?)ので、ぺろりと6枚平らげた。まだまだ入りそうだったが、遠慮して打ち止めにしておいた。


老舗「神田まつや」(千代田区神田須田町1-13)のもりそば「大」。06.7.28の撮影

ウチの社員食堂では、ポリ袋に入った「ゆでそば」を湯通しして使っている。同様のそばをスーパーで買ってみると、130g(35円)だった。説明書きに従って、30秒~1分間、湯通しすると150gに増えた。社食だと、かけそばはこれを1玉、ざるそばには2玉使う。見ていると、たいていの人は、おにぎりやいなり寿司をセットして食べている。

先日、私の好きな「霧下そば かえる庵」(奈良市下三条町24-1)で聞いてみると、800円のもりそば1枚は200g(かけそば1000円も同じ。1100円のもりそば大は300g)と、やや多めだった。昼食どきには、もりそば大と山菜いなり(2個・200円)をいただくが、やはりその程度の量は必要だ。
※「かえる庵」(ブログ内 12/13)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/d/20061213

家では、いつも山形市や出石町(兵庫県豊岡市)の乾麺を食べる。以前は平気で250gほど食べていたが、今は150gほどにセーブしている。試しに計ってみたが、乾麺(8割そば)100gをゆで上げると、なんと300gにもなる。だから乾麺250gだと、750g!も食べていたことになる。これではお腹も出るはずだ。京都でぺろりと平らげた6枚のそばは約600g(=約100g×6枚)だから、軽々と食べきって当然だったのだ。

日経の記事では《そばの起こりは間食。小腹がすいたときに食べるものだったので、そもそも1枚の量は多くなかった》という「かんだやぶそば」の女将のコメントを紹介している。なるほど、だからそば屋の麺は少ないのか。

「そばは、落語に出てくるようにツルツル食べるのではなく、よく噛んで、そば本来の甘みをじっくり味わってほしい」とは「かえる庵」ご主人の弁。そうか、これからは量は少なめにして、じっくり味わうことにしたい。健康にも家計にも良さそうだし…。
コメント
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