tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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蓮絲恋慕曼荼羅

2007年02月15日 | 奈良にこだわる
このタイトルは、「はちすのいと こいのまんだら」と読む。3/9から東京・国立劇場(小劇場)で上演される歌舞伎で、主役(初瀬=中将姫)を演じるのは坂東玉三郎である。

この脚本は、国立劇場が開場40周年を記念して一般公募した183編から選ばれたもので、書き手は奈良市在住の森山治男さん(68歳)である。

《森山さんが、歌舞伎の脚本を書き始めたのは退職後の60歳を過ぎてから。若いころ抱いていたシナリオライターへの夢を思い出したのだという。》(2/15付 奈良新聞)

この歌舞伎のモチーフとなっているのが当麻寺などに伝わる中将姫伝説で、姉(初瀬)を慕う弟(豊寿丸)の恋心を軸に、天平貴族の家庭悲劇が展開する。
※同公演のサイト(日本芸術文化振興会)http://www.ntj.jac.go.jp/topics/news070205.html

森山さんは《信仰心が薄れ、人心、社会の荒廃を招いていると思って書いた》(同紙)と語る。この歌舞伎はチケット発売当初から話題となり、すでに完売となっている。森山さんの思いが、荒廃した日本人の心に響くことを祈っている。
※写真は当麻寺参道(06.5.14 練供養会式の日に撮影)。
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