tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

地域活性局

2007年02月12日 | 奈良にこだわる
奈良大学の学生が作る「地域活性局」という村おこしグループがある。3年前(04年5月)から、高原郷(たかはらごう・吉野郡川上村)の振興に取り組んでいる。
※地域活性局のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/bmtbq254

私は以前、奈良町のまちづくり団体(奈良町座)の月例会で、リーダーの藤丸タダアキさん(福岡県太宰府市の出身)と知り合い、コンタクトを取ってきた。以来、藤丸さんとはマイミク(mixiで直接つながった友人)である。
※奈良町座の月例会(このブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/d/20061118

その地域活性局が先週の金曜日(2/9)、奈良町で高原郷の野菜などを売ると聞き、顔を出してみた。あいにくの小雨とあって、店は建物内(「御菓子司 春日庵」の倉庫)に引っ込んでいた。この写真は、晴れた日(06.10.28)に藤丸さんが撮ったものを拝借した。
※春日庵のホームページ。素朴なさつま焼き(饅頭)が旨い!
http://www.kasuga-an.co.jp/

店頭には、高原郷の農家などから仕入れた野菜やしたいけ、漬物、こんにゃく、味噌などが並んでいる。私は、以前いただいて美味しかった柚味噌(350円)と、その場で試食した白菜の漬物(柚と唐辛子が効いている。量り売りで200円)を買った。

店先を通る住民や観光客が立ち寄っていく。学生たちは、一生懸命それに応対する。高原郷の方も、見学に来られたそうだ。店内では、村の写真や生産者の顔写真が掲示されている。雨模様にもかかわらず販売は順調で、この日は何とか黒字を計上できたようだ。

藤丸さんの書いた趣意書によれば、《地域活性局とは地域の活性化を考える県内の大学生の集まりです》《県内の様々な地域が連携していけるように、高原郷を産地と考え、ならまちを消費地と考え、その地域間交流の先に地産地消と地域の活性化を大真面目に考えています。学生は無責任だという概念を塗り替えたいです。よろしくお願いします》とある。若い人とは思えない、しっかりとした書きぶりだ。30年前の私の学生時代を思い出しても、周囲にこんな熱心な学生はいなかった。

少子高齢化の時代を迎え、村の過疎化に拍車がかかる。一方都市部の消費者は、生産者の顔が見える安全・安心な食べ物を求める。水や空気のきれいな田舎への憧れもある。奈良県内だけでもこういう構図が見て取れる。それが全国規模となると…。

趣意書には《学生ができる事はたかがしれていますが、できれば卒業後も独立してこの活動を続けていきたいと考えています》とある。村おこし、農林業振興、環境保全、観光活性化と、彼らの活躍の場はたくさんある。苦労も多いだろうが、ぜひ若いパワーでチャレンジしていただきたい。
コメント (2)
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