tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良の八重桜が満開!(2013Topic)

2013年04月26日 | お知らせ
昨日、奈良県庁東側の駐車場(奈良登大路自動車駐車場)の前(大宮通沿い)を通りかかると、奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)が満開だった。この桜の下にはこんな碑が建っている。

奈良の八重桜

いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな
 百人一首の中の一首 この歌の「八重桜」は奈良時代聖武天皇の御代に、春日の神体山である御蓋山から平城京へ、次いで興福寺の境内であったこの地に移植された霊木と言われている。また平安時代、一条天皇の御時にこの八重桜の一枝が献上され、伊勢大輔の詠んだのがこの歌である。
 以来、奈良の名所の一つとして世人に親しまれてきたが、その後いつか荒廃してしまっていたのを大正十二年 「八重桜」が天然記念物に指定されたのを機会に、東大寺知足院内の純正種の若木を故地に移植、保護を加えて今日に至ったものである。
 ちなみに、八重桜の花の蕾は紅、花は白、散り際は再び紅と色変わりする、珍しい貴重な名花木で奈良県の県花とされている。
昭和六十年一月 奈良県知事 上田繁潔書






満開のこの日の花は純白だったが、色は紅→白→紅と変化するのである。以前(2010年4月)、大安寺の境内で見つけた奈良の八重桜の写真を紹介すると、





よく間違える人がいるが《「奈良の八重桜」はれっきとした八重桜の一品種であり「奈良に植わっている八重桜」の総称ではない》《ナラノヤエザクラは岡本勇治が大正10年頃に天然記念物指定申請をおこなっている》《ナラノヤエザクラは奈良を代表する花として1968年には奈良県花に制定された。さらに1998年には奈良市花に制定されている》(以上、Wikipedia「ナラノヤエザクラ」)。

花は小さく可憐で、とてもはかなげである。《ナラノヤエザクラの繁殖力は極めて弱く、殖やすのが非常に難しい。樹勢は弱く、寿命も短い。後述する「知足院奈良八重桜」も1923年に天然記念物に指定された樹は既に枯れてしまっている》(同)。私も毎年、「今年はちゃんと咲くのかなぁ」と心配しながら眺めている。車の通行が多いので、空気は排気ガスで汚れている。近年の気候変動で、咲く時期も毎年大きく変わる。

ともあれ、今年も奈良の八重桜が咲いた。ここしばらくは花を楽しめる。ぜひ皆さん、「奈良登大路自動車駐車場」に足をお運びください!
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