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奈良まほろばソムリエの会が10周年!/奈良新聞「明風清音」第61回

2021年08月20日 | 明風清音(奈良新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、2021年4月に設立10周年を迎えることができました。これもご支援いただきました皆様のおかげと、深く感謝申し上げます。7月には10周年記念誌も発行し、毎日新聞奈良版(8/18付)で大きく取り上げていただきました(=トップ画像)。

奈良新聞「明風清音」欄(8/19付)では、この記念誌をもとに、これまでの歩みや現在の活動を紹介させていただきましたので、ここに紹介させていただきます。当会は次の10年に向けて邁進してまいります、今後とも、ご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

「ソムリエの会」10周年
おかげさまでNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」(豊田敏雄理事長)は、今年4月に設立10周年を迎えることができた。これに先立ち、2月には10周年記念事業として『奈良万葉の旅百首』(京阪奈情報教育出版)を発刊するとともに、7月には10周年記念誌を刊行した。記念誌から、当会のこの10年の歩みを振り返ってみたい。

▼親睦会からNPO法人へ
10年前の平成23年4月、奈良まほろばソムリエ検定の最上級資格である「奈良まほろばソムリエ」の取得者有志153人による親睦・交流団体として、「奈良まほろばソムリエ友の会」を結成した。同25年2月にはこれを改組し、社会貢献活動を行う団体としてNPO法人を設立。これに伴いソムリエ資格の有無に関わらず、奈良を愛する人なら誰でも入会していただける会とした。現在の会員数は403人だ。

▼書籍刊行とカルタ制作
当会はこれまで、4冊の書籍を刊行しカルタ1組を制作した。書籍は『奈良「地理・地名・地図」の謎』『奈良の「隠れ名所」』(いずれも実業之日本社)および『奈良百寺巡礼』『奈良万葉の旅百首』(いずれも京阪奈情報教育出版)だ。このほか会員有志は『廃寺のみ仏たちは、今』(同)『神仙境吉野の謎に迫る』(同)を刊行している。

カルタは「奈良まほろばかるた」で、奈良の子どもたちに奈良の歴史・文化に親しみ、日本一・日本初などを知ってもらうために制作した。啓林堂書店奈良店などで1組1200円(税込み)で販売されている。

▼ソムリエの会の三本柱
三本柱は①観光ボランティアガイド、②講演、③文化財調査の3つの活動である。観光ガイドは主に当会のガイドグループが担当している。ガイドは約60人。お客さまのご要望に合わせたオーダーメイドの「一般ガイド」、日時を決めて公募する「募集ガイド」、旅行会社などからのオーダーによる「受託ガイド」の3種類がある。

講演は奈良の歴史や文化などについて、約40人が県内外で講演を行っている。文化財調査は当会の保存継承グループ(約30人)が取り組み適宜、結果をまとめて報道発表するとともに当会ホームページにアップしている。

▼観光コンシェルジュ輩出
奈良商工会議所の主催により、奈良のガイド名人を認定するコンテスト「Nara観光コンシェルジュアワード」が5回にわたって開催された(平成28年~令和2年)。当会は毎回、最優秀賞または優秀賞受賞者を輩出し、当会のガイドレベルの高さを実証した。

▼テレビのコメンテーター
令和元年9月から、当会会員有志13人は奈良テレビ放送の情報番組「ゆうドキッ!」(午後5時半~6時半)に毎週木曜日、交代で生出演している。冒頭11分間の「奈良ベスト3」のコーナーで奈良のグルメやお出かけスポットを紹介するとともに、スタジオでコメンテーターを務めている。奈良通が発掘した奈良の奥深い情報は、視聴者にご好評いただいている。

▼アウトプット(対外活動)
当会の合い言葉は「インプットよりアウトプット」。知識の習得(インプット)はそこそこにして、対外活動(アウトプット)に傾注しようという意味だ。とかく検定試験を勝ち抜いてきた人などは知識の習得に熱心で、際限がない。しかし社会貢献団体たるNPO法人のメンバーとしては、ちょっと寂しい。「これからは持てる知識・経験をもとに、ガイドや講演などで外部に働きかけましょう」と口を酸っぱくして言い続けている。

当会のこれからの10年に、ぜひご注目いただきたい。(てつだ・のりお=奈良まほろばソムリエの会専務理事)





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