『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』(光文社刊 1200円)という絵本が、静かなブームになっている。
偶然、本屋で立ち読みしたのだが、NHKラジオで中嶋朋子(蛍ちゃん)が朗読したり、小泉今日子の朗読CDが発売されたりと、若い世代を中心に共感が広がっているという。
これはもともと南米アンデス地方の先住民に伝わる物語で、文章はごく短い(わずか17行!)。要約すると(ほとんど全文)以下の通りだ。
ある時、山火事が起こり、動物たちが逃げまどう。しかしハチドリのクリキンディだけは、自分の小さなくちばしで水を一滴ずつ運び、火の上に落として消火を試みる。他の動物は「そんことをして何になるんだ」とあざ笑うが、クリキンディは「私は、私にできることをしているの」とだけ答える…。
※この本に関するAmazon.comの紹介サイト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334974910
先日これも偶然に、この絵本の朗読を聞く機会があった。10/8(日)17:00から、 奈良公園・春日野園地で開かれた「十五夜の宴」と題するイベントで聞いたのだ(写真は開演前の会場。芝生に敷物を敷いて座った)。
このイベントは今年で3回目。らほつ朋の会(事務局はタイ料理店の「RAHOTSU」)が主催し、県・市・平城遷都1300年記念事業協会事務局などが後援していた。音楽や僧侶たちの声明のほか、河瀬直美監督が自ら出演し、監督の短編映画も上映された(映画の意味は、よく分からなかった)。
※同イベントのサイトhttp://juugoyanara.info/
この日「サヨコオトナラ」というグループのうち(奈良さんが欠け)、サヨコさん(ボーカル)とOTOさん(ギター)の2人が出演し、途中でサヨコさんの小さなお嬢さんがこの絵本を持って登場し、朗読。そのあと「飛べ飛べ クリキンディ」という歌も披露された。若者が中心の観客たちは、拍手喝采で応えていた。
この寓話、一般的には「環境問題へのメッセージ」と受け取られている。私(=環境対策担当)が連想したのは、かつて西ドイツが発表した「地球の保護」報告書(1990年10月 提出)だ。
それは、生活様式をさほど変えなくても、例えば暖房温度を1~2℃下げ、暖房するスペースを減らし、車や飛行機の使用を抑制するなどの積み重ねで1年あたり4~7%のCO2排出が削減できる。さらに省エネ意識が浸透すれば、1990年からの15年間でCO2排出が20~30%の削減が可能になる、というシナリオだ。
もちろんこの寓話は地球環境問題に限らず、小さな善行を(周囲から笑われようと)積み重ねていけば、世のため人のためになる、というメッセージにもなっている。このような寓話を今どきの若いモンが支持しているということは、素晴らしいことだ。
偶然、本屋で立ち読みしたのだが、NHKラジオで中嶋朋子(蛍ちゃん)が朗読したり、小泉今日子の朗読CDが発売されたりと、若い世代を中心に共感が広がっているという。
これはもともと南米アンデス地方の先住民に伝わる物語で、文章はごく短い(わずか17行!)。要約すると(ほとんど全文)以下の通りだ。
ある時、山火事が起こり、動物たちが逃げまどう。しかしハチドリのクリキンディだけは、自分の小さなくちばしで水を一滴ずつ運び、火の上に落として消火を試みる。他の動物は「そんことをして何になるんだ」とあざ笑うが、クリキンディは「私は、私にできることをしているの」とだけ答える…。
※この本に関するAmazon.comの紹介サイト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334974910
先日これも偶然に、この絵本の朗読を聞く機会があった。10/8(日)17:00から、 奈良公園・春日野園地で開かれた「十五夜の宴」と題するイベントで聞いたのだ(写真は開演前の会場。芝生に敷物を敷いて座った)。
このイベントは今年で3回目。らほつ朋の会(事務局はタイ料理店の「RAHOTSU」)が主催し、県・市・平城遷都1300年記念事業協会事務局などが後援していた。音楽や僧侶たちの声明のほか、河瀬直美監督が自ら出演し、監督の短編映画も上映された(映画の意味は、よく分からなかった)。
※同イベントのサイトhttp://juugoyanara.info/
この日「サヨコオトナラ」というグループのうち(奈良さんが欠け)、サヨコさん(ボーカル)とOTOさん(ギター)の2人が出演し、途中でサヨコさんの小さなお嬢さんがこの絵本を持って登場し、朗読。そのあと「飛べ飛べ クリキンディ」という歌も披露された。若者が中心の観客たちは、拍手喝采で応えていた。
この寓話、一般的には「環境問題へのメッセージ」と受け取られている。私(=環境対策担当)が連想したのは、かつて西ドイツが発表した「地球の保護」報告書(1990年10月 提出)だ。
それは、生活様式をさほど変えなくても、例えば暖房温度を1~2℃下げ、暖房するスペースを減らし、車や飛行機の使用を抑制するなどの積み重ねで1年あたり4~7%のCO2排出が削減できる。さらに省エネ意識が浸透すれば、1990年からの15年間でCO2排出が20~30%の削減が可能になる、というシナリオだ。
もちろんこの寓話は地球環境問題に限らず、小さな善行を(周囲から笑われようと)積み重ねていけば、世のため人のためになる、というメッセージにもなっている。このような寓話を今どきの若いモンが支持しているということは、素晴らしいことだ。
> 捏造や解釈を誤った書籍をそのまま野放しにし、そして何も
> おとがめがないのは、本当におかしな話だと思います。
全くその通りで、武田氏は、おとがめどころか最近は幻冬舎からもインチキ本を出し、よく売れているようです。発端になった『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』は、私も反論しておいたのですが。
http://www.news.janjan.jp/culture/0707/0707018158/1.php
一番驚いたのは、経済の専門とされている東洋経済新報社が、武田著のトンデモ経済本を出していることです。
http://www.news.janjan.jp/culture/0707/0707169146/1.php
> リサイクルプラスチック資源(チップ)が製品の形で復活する
> まで監視する仕組みを急いで立法化する、となったそうです。
再生紙の問題で懲りていますので、こういう手立てはやはり必要ですね。
http://www.news.janjan.jp/living/0805/0805056386/1.php
その後、鴨下環境相が「部下が失礼な対応をした。改めさせる」と連絡し、のちにリサイクルプラスチック資源(チップ)が製品の形で復活するまで監視する仕組みを急いで立法化する、となったそうです。
一番割を食ったのは、子細を答えなかったハンガー製造業者かなあ。
竹田邦彦氏はどっかのお抱え学者という雰囲気がありますね。緑化方面にもそういう腐った企業お抱え学者がいて、本当の緑化関係者が嘆いてます。