3/13(土)、「知れば知るほど奈良はおもしろい」ツアーに参加した。平城遷都1300年記念事業協会のNさんから、お誘いいただいたものだ。Nさんが世話役をされている「関西会」(幹事長は関西学院大学のT教授。メンバーは500人以上)というグループが主催される見学ツアーである。
ならまち散策、今西清兵衛商店での日本酒試飲、守屋弘斎氏(東大寺長老)の講話、および東大寺二月堂修二会(お水取り・おたいまつ)の見学という贅沢なコースだ。総勢は45名。
※参考:お水取りに3つの誤解(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/c9d4c3a20bd5d25e19e662fd015f0388
午後1時に近鉄奈良駅前に集合し、興福寺南円堂を拝観し、猿沢池畔へ。ここではおなじみ、時代かご「やじきた屋」さんがスタンバイされていた。
※第3回駕籠主総会(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/1a672fad51bad643df8d676efb31f372
いざ、出発
辻斬り現る
当日の様子が、やじきた屋さんのブログ(3/13付)にアップされている。《お水取りは明日までで、奈良にも暖かい春がやってきまんなぁ(^O^) さて本日、「関西会」の皆さま約40人と、猿沢池から奈良町への散策ツアーに、やじきた屋の時代かごをご利用いただきました(^O^) 途中、ダブル辻斬り侍も登場し、楽しい運行に皆さまご満悦されたことでしょう(笑) また奈良へ遊びに来てくださればと》。
http://www.nara-kago.jp/archives/466.html
今西清兵衛商店前で
ならまちを通り抜け、今西清兵衛商店さんでお酒の試飲を楽しんだ後は、奈良公園内の某所で、お待ちかね、守屋長老のご講話「お水取り」である。長老のお話は、この会に参加された木村隆之さん(シーデザイン株式会社 代表取締役)が、すでに同社の公式ブログにアップされている。
http://www.c-design.jp/78.html
倉橋みどりさん(「あかい奈良」編集長)のお世話で、長老の講話が実現した
http://www6.ocn.ne.jp/~ouchi/chives/index.html
《老師は、1941年に東大寺に入寺、第214世別当、華厳宗管長をつとめられた。現在は塔頭「知足院」住職》。知足院は正倉院の裏手にあり、裏山崖上の天然記念物「ナラノヤエザクラ」で知られる。
守屋長老のお話
《行は「別火」と呼ばれる前行9日間と、「本行」14日間からなり、行の間は食事は一日一回、普段の生活を断って心身を浄め、本行に備える。本行の折に身に着ける衣は和紙をしぼって整えるのも前行の一つ》。
初めて紙衣に触らせていただいた
この紙衣(かみこ)の現物を初めて拝見し、手で触らせていただいた。ちょうど牛乳パックからリサイクルした紙のような厚手の紙で出来ていて、思ったより暖かそうだった(もちろん、ぶ厚い下着を着込まなければならないだろうが)。このあと練行衆がはく差懸(さしかけ)という木製の沓(くつ)や長老ご自身のお数珠にも、触れさせていただいた。
《懺悔の所作だが、板敷きに身を投げ打ち、膝をつき肘をつけ額をつけ罪過を悔い、観音菩薩を讃え慈悲を乞う。「五体投地」という。荒行である。老師はこの行を31回勤められたそうだ。そのせいもあってか顔の艶、伸びた背筋、とても82歳とは思えない。「おかげで風邪はひきません」とのこと》。
お話の後は、お待ちかねの夕食。案内状には「少し早い目の簡単な食事」とあったので、しっかり昼食を食べてきたが、ご覧のような豪華な食事だった。仕出し屋の「永由」さん(奈良市出屋敷町167 TEL 0742-61-7361)のお料理だった。大和野菜や古代米など、地のものもたくさん使っておられ、とても美味しかった。
http://www.lococom.jp/tt/22930022490/
志賀直哉旧居
ささやきの小径
食事を済ませた後は、一路、二月堂へ。志賀直哉旧居の前からささやきの小径(こみち)、春日大社境内を経由し、若草山麓から二月堂に向かった。守屋長老のお話を聞きながらおたいまつを見るという、とても贅沢な企画だ。
このツアーの2日後、Nさんから丁寧なメールをいただいたので、紹介する。《3月13日(土)の奈良ツアーは、皆様、大変お疲れ様でした。45名の参加でした。奈良が持っている日本文化の歴史・文化、そして深い精神性が感じられる今年のお水取りは、如何でしたか。そして、「ならまち」散策は、少し雨交じりでしたが、奈良の雰囲気を引き立てました》。
この写真は、以前撮影したもの。当ブログ初公開(08.3.5撮影)
《「ならまち」は、中世以降の元興寺の旧境内に様々な産業(筆、墨、蚊帳、晒、布団、刀、酒、醤油等)が発展し、江戸期には人口が約4万人を数え、全国に影響を与えていました。散策の「やじきた屋」の「時代駕籠と辻斬り」は、楽しい「ならまち巡り」の一つです》《東大寺214世別当・華厳宗管長を務められた守屋長老のお話。その後、奈良には一番長く住まわれた志賀直哉の旧邸からささやきの小径を経て、春日大社、若草山山麓、東大寺へ。1300年の歴史の誘い、異次元、異文化のような景観、多くの日本人が心に感じるお水取りが行われている二月堂への散策でした》。
同 上
《混迷の時代、日本人がこれまで1000年以上にわたり培ってきたものが奈良には、形(各時代の仏像、建造物、正倉院宝物、歴史的景観等)と伝統行事に敬意を持って遺していることを改めて実感しています。私たちも今一度、現代の視点で過去をみつめ、伝えられてきた大切な心を現在に結び、新たな心が生まれることを願っています》。
《現在、奈良県内各地では、平城遷都1300年祭秘宝秘仏の特別公開をしています。さらに4月24日からはメイン会場である平城宮跡会場もオープンして大極殿を間近でみることが出来ます。平城遷都1300年祭は、今年の12月までの1年間です。奈良の歴史文化、自然の魅力の体験と心の癒しに、またの再訪をお待ちしています》。
Nさんはじめお世話いただいた皆さん、そして当日参加された皆さん、有り難うございました。おかげさまで、とても充実した1日でした。また「関西会」でお会いしましょう!
ならまち散策、今西清兵衛商店での日本酒試飲、守屋弘斎氏(東大寺長老)の講話、および東大寺二月堂修二会(お水取り・おたいまつ)の見学という贅沢なコースだ。総勢は45名。
※参考:お水取りに3つの誤解(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/c9d4c3a20bd5d25e19e662fd015f0388
午後1時に近鉄奈良駅前に集合し、興福寺南円堂を拝観し、猿沢池畔へ。ここではおなじみ、時代かご「やじきた屋」さんがスタンバイされていた。
※第3回駕籠主総会(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/1a672fad51bad643df8d676efb31f372
いざ、出発
辻斬り現る
当日の様子が、やじきた屋さんのブログ(3/13付)にアップされている。《お水取りは明日までで、奈良にも暖かい春がやってきまんなぁ(^O^) さて本日、「関西会」の皆さま約40人と、猿沢池から奈良町への散策ツアーに、やじきた屋の時代かごをご利用いただきました(^O^) 途中、ダブル辻斬り侍も登場し、楽しい運行に皆さまご満悦されたことでしょう(笑) また奈良へ遊びに来てくださればと》。
http://www.nara-kago.jp/archives/466.html
今西清兵衛商店前で
ならまちを通り抜け、今西清兵衛商店さんでお酒の試飲を楽しんだ後は、奈良公園内の某所で、お待ちかね、守屋長老のご講話「お水取り」である。長老のお話は、この会に参加された木村隆之さん(シーデザイン株式会社 代表取締役)が、すでに同社の公式ブログにアップされている。
http://www.c-design.jp/78.html
倉橋みどりさん(「あかい奈良」編集長)のお世話で、長老の講話が実現した
http://www6.ocn.ne.jp/~ouchi/chives/index.html
《老師は、1941年に東大寺に入寺、第214世別当、華厳宗管長をつとめられた。現在は塔頭「知足院」住職》。知足院は正倉院の裏手にあり、裏山崖上の天然記念物「ナラノヤエザクラ」で知られる。
守屋長老のお話
《行は「別火」と呼ばれる前行9日間と、「本行」14日間からなり、行の間は食事は一日一回、普段の生活を断って心身を浄め、本行に備える。本行の折に身に着ける衣は和紙をしぼって整えるのも前行の一つ》。
初めて紙衣に触らせていただいた
この紙衣(かみこ)の現物を初めて拝見し、手で触らせていただいた。ちょうど牛乳パックからリサイクルした紙のような厚手の紙で出来ていて、思ったより暖かそうだった(もちろん、ぶ厚い下着を着込まなければならないだろうが)。このあと練行衆がはく差懸(さしかけ)という木製の沓(くつ)や長老ご自身のお数珠にも、触れさせていただいた。
《懺悔の所作だが、板敷きに身を投げ打ち、膝をつき肘をつけ額をつけ罪過を悔い、観音菩薩を讃え慈悲を乞う。「五体投地」という。荒行である。老師はこの行を31回勤められたそうだ。そのせいもあってか顔の艶、伸びた背筋、とても82歳とは思えない。「おかげで風邪はひきません」とのこと》。
お話の後は、お待ちかねの夕食。案内状には「少し早い目の簡単な食事」とあったので、しっかり昼食を食べてきたが、ご覧のような豪華な食事だった。仕出し屋の「永由」さん(奈良市出屋敷町167 TEL 0742-61-7361)のお料理だった。大和野菜や古代米など、地のものもたくさん使っておられ、とても美味しかった。
http://www.lococom.jp/tt/22930022490/
志賀直哉旧居
ささやきの小径
食事を済ませた後は、一路、二月堂へ。志賀直哉旧居の前からささやきの小径(こみち)、春日大社境内を経由し、若草山麓から二月堂に向かった。守屋長老のお話を聞きながらおたいまつを見るという、とても贅沢な企画だ。
このツアーの2日後、Nさんから丁寧なメールをいただいたので、紹介する。《3月13日(土)の奈良ツアーは、皆様、大変お疲れ様でした。45名の参加でした。奈良が持っている日本文化の歴史・文化、そして深い精神性が感じられる今年のお水取りは、如何でしたか。そして、「ならまち」散策は、少し雨交じりでしたが、奈良の雰囲気を引き立てました》。
この写真は、以前撮影したもの。当ブログ初公開(08.3.5撮影)
《「ならまち」は、中世以降の元興寺の旧境内に様々な産業(筆、墨、蚊帳、晒、布団、刀、酒、醤油等)が発展し、江戸期には人口が約4万人を数え、全国に影響を与えていました。散策の「やじきた屋」の「時代駕籠と辻斬り」は、楽しい「ならまち巡り」の一つです》《東大寺214世別当・華厳宗管長を務められた守屋長老のお話。その後、奈良には一番長く住まわれた志賀直哉の旧邸からささやきの小径を経て、春日大社、若草山山麓、東大寺へ。1300年の歴史の誘い、異次元、異文化のような景観、多くの日本人が心に感じるお水取りが行われている二月堂への散策でした》。
同 上
《混迷の時代、日本人がこれまで1000年以上にわたり培ってきたものが奈良には、形(各時代の仏像、建造物、正倉院宝物、歴史的景観等)と伝統行事に敬意を持って遺していることを改めて実感しています。私たちも今一度、現代の視点で過去をみつめ、伝えられてきた大切な心を現在に結び、新たな心が生まれることを願っています》。
《現在、奈良県内各地では、平城遷都1300年祭秘宝秘仏の特別公開をしています。さらに4月24日からはメイン会場である平城宮跡会場もオープンして大極殿を間近でみることが出来ます。平城遷都1300年祭は、今年の12月までの1年間です。奈良の歴史文化、自然の魅力の体験と心の癒しに、またの再訪をお待ちしています》。
Nさんはじめお世話いただいた皆さん、そして当日参加された皆さん、有り難うございました。おかげさまで、とても充実した1日でした。また「関西会」でお会いしましょう!
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