奈良ひとまち大学をご存じだろうか。《普段、市外の学校や職場に通い、地元奈良の魅力にふれる機会の少ない市民(主に20~30代のみなさん)を対象に、奈良で魅力的な“人”に出会い、“まち”の文化・自然・モノを学ぶ場「奈良ひとまち大学」を開校しております》(奈良市教員委員会のサイト)。
私の職場にも過去に2回、施設見学に来られ、銀行建物内(登録有形文化財)の案内や座学をさせていただいた。今年(2020年)も「リクエスト大会」として、もう1回、来ていただく予定である。もちろんこの「大学」は学校教育法上で定められた正規の大学ではなく、生涯学習を推進する団体(カルチャースクール)なので、念のため。
そんな奈良ひとまち大学は今月で開設10周年を迎えた、おめでとうございます!毎日新聞奈良版(2020.9.12付)には「奈良ひとまち大学 受講者殺到10周年 博物館ナイトツアー/競輪場バックヤード/飲食店裏話」という記事が出ていた。全文を紹介すると、
奈良市内の観光の穴場や店舗などを「キャンパス」に開講している参加無料の教育事業「奈良ひとまち大学」が9月、10周年を迎えた。今もほぼ毎回、希望者が殺到して受講が抽選となる人気だ。こうした公的な生涯学習事業が長年人気を保つのは全国的にも珍しい。その秘密は、今まで同じテーマがほとんどない授業の多様さと、「プライベートでもネタを探し続けている」という運営スタッフの情熱だ。
ひとまち大学は市が出資する公益財団法人・奈良市生涯学習財団が2010年に開設。授業は原則月3回で、現場で働いている人などが講師になる。これまでの約380回の受講者は延べ約9000人に上り、アンケートでの満足率は毎回90%を超えるという。
ひとまち大学が異彩を放つのは、20~30代を受講ターゲットとして博物館のナイトツアーや競輪場のバックヤードツアー、有名飲食店の経営者を講師に迎えた裏話など、日常では味わえない体験授業が多いことだ。
受講者には常連や海外からの参加者もおり、授業をきっかけに「学生結婚」した人も。14年10月に開催した古墳遠足ツアーの講師で、自身も繰り返し受講しているグラフィックデザイナー、福岡ひとみさん(46)は「『奈良愛』がなければ気づかないような着眼点にいつも感心する。『ちょっと気になっていた』ぐらいのネタを見つけてくるのがすごくうまい」と話す。
事務局の持田麻衣さん(38)は「誰もが定番の神社仏閣に興味があるわけではない。いろんな話題を提供したい」。スタッフは日常生活でも常にアンテナを張っており、新しい店を見つければ自費で入るのが習慣という。
企画を担当する長田史耕(しこう)さん(46)は「常にネタ探しに四苦八苦しているが、人がたくさん来てくれればやる気も出る。まだまだ探していきたい」と意気込む。受講申し込みはホームページから。また、10周年を記念した紹介動画もYouTubeで公開中。【稲生陽】
「学生結婚」した人がいるというのは、すごい。「受講者殺到」というのもそのとおりで、定員20人の銀行見学に100人以上が申し込まれ、肝を潰したことがある。普段なかなか体験できない場所へ行って見学し、説明を受けるのは楽しい経験だ。事務局の皆さん、これからも楽しい企画をお願いいたします!
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