昨日(9/18)、ウワナベ古墳が発掘調査されるとの発表があった。この古墳は「宇和奈邊陵墓参考地」として宮内庁が管理しているから、「発掘はムリだろう」と思っていたが、本当に発掘するとはすごい!被葬者は仁徳天皇の妃または皇子・皇女の可能性が指摘されているが、何か手がかりが出てくるかも知れない。橿考研の報道発表資料は、こちら(PDF)。産経新聞「ウワナベ古墳の周濠で初の発掘調査へ 橿考研など」(YAHOOニュース 9/18 19:17配信)によると、
奈良県立橿原考古学研究所と奈良市は18日、宮内庁が陵墓参考地に指定している同市の大前方後円墳「ウワナベ古墳」(5世紀中ごろ)の周(しゅう)濠(ごう)を、来月から初めて発掘調査すると発表した。橿考研の調査地は周濠の北東部で、墳丘に渡るための陸橋などの存在が推定されている。宮内庁が管理する大王(天皇)墓級の古墳が調査されるのは極めて珍しい。
ウワナベ古墳は墳丘長255メートルで全国13位の規模。周囲には水をたたえる周濠があり、終戦直後には付属する小古墳から872点もの膨大な鉄製品(鉄鋌・てってい=正しくは金へんに廷の旧字体)が出土したことで知られる。被葬者は仁徳天皇の皇后・八田皇女との説もある。周濠北東部は他の部分より幅が狭く、水深も浅い。すでに水位が下げられ、陸地化している。調査面積は約200平方メートルで、陸橋の有無など遺構の状況を確認する。
ウワナベ古墳の墳丘は、皇族の墓である可能性が高い「陵墓参考地」として宮内庁が管理しているが、周濠部分は奈良市と同市法華寺町の共有地。今回は奈良市が後円部の周濠3カ所を調査するほか、宮内庁も墳丘裾(すそ)部で葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)の状況を調べる予定で、3者による同時調査となる。橿考研の川上洋一調査部長は「調査によって、墳丘の正確な規模が分かる可能性がある。(陸橋などの)新たな施設が見つかり、古墳の構造が判明すれば有意義な調査になるだろう」としている。
調査期間は10月2日~11月30日。現地説明会は11月21~23日で、定員は3日間で計1680人。希望者は11月2日(必着)までに「ウワナベ古墳発掘調査現地公開受付事務局」(0742・36・0007)にネットかはがきで申し込む。応募者多数の場合は抽選。
現地説明会には、おそらくたくさんの希望が殺到することだろう。調査結果が楽しみだ。
早く報告書がみたいなあなんてズルい事も考えてしまいますが、ここから発掘調査にあたる方々の苦労や疲労を考えると気が遠くなるくらい感謝したいくらいです。
八田皇女も特に気になっている方だけに奇声あげるくらいの記事です。
無理だと思いますが応募してみようと思います。
大変なご苦労をして発掘研究された方々にお話聞ける機会とその時の雰囲気も味わえたらいいなあと思います。
> 応募してみようと思います。大変なご苦労をして発掘研究された方々に
> お話聞ける機会とその時の雰囲気も味わえたらいいなあと思います。
はい、倍率は高いと思いますが、ぜひチャレンジしてください!