tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

駅前の隠れ家的居酒屋!おばんざいと鶏と酒「ハナタレ」(奈良市学園北)

2022年08月28日 | グルメガイド
関東にお住まいでご実家が奈良市の学園前というIさんは、相当のグルメである。地元民の私より、よほどたくさんの良いお店をご存じだ。そんなIさんが「奈良の地酒の品揃えが豊富なおばんざいのお店」として紹介してくださったのが、「おばんざいと鶏と酒 ハナタレ」(奈良市学園北2-1-7)である。
※トップ写真は、この日のメイン料理・「鶏たたきもどき 800円」



近鉄学園前駅の北口から、奈良信用金庫のある角を東に進み、次の四つ角を南に下ったところにある。要は近鉄の線路際(北側)で、「家庭料理じんけ」のお向かいである。ウチの最寄り駅は学園前駅だが、勤務先が近鉄奈良駅前だったので、たいていは東向商店街やもちいどのセンター街周辺で飲んで帰る。なのでこの店は未訪問だった。いい感じの外観だが、店名のイメージがどうも良くない。せめて「ハナモク」「ハナキン」とか「ハレルヤ」なら、足が向いただろうが(もしかすると、焼酎の初垂れ=ハナタレの意味かも知れないが)。


メニューはとても豊富だ。おばんざいのメニューは、店内に貼り出されていた

まあとにかくIさんのご推薦なので、良い店に違いない。水曜日(2022.8.24)、駅前の歯科医院に行ったあとに訪ねた。お店の公式インスタグラムには〈近鉄学園前駅から徒歩3分・open14、15時くらい、close24時半くらい・定休日 だいたい火曜日・0742937750〉。「open14、15時くらい」なので、店頭の黒板には「昼呑みやってます」。私が入店したのは、歯の治療を終えた16時頃だった。すでに先客がいて、ご近所の奥さまが3人、会話が大いに盛り上がっていた。


鶏の肝があっさり柔らかく煮込まれていて、とても美味しい!


「3種盛」とあったが、4種も出てきた。それぞれ美味しく仕上がっている、しかもヘルシー!

たくさんの料理があって、目移りがする。中には☆印のついた料理があり、女将さんに「☆印がお薦めですか?」と聞くと「はい、それと大きな文字で書いた料理がお薦めです」とのこと。それで☆印のついた「とろける肝煮 500円」と「おばんざい おまかせおかず3種盛 その他、カウンター見てね お時間少々頂きます 600円」を注文した。「ナスが苦手ですので、ナスの入っていないおばんざいを」とお願いした。出てきたのが写真の料理である。


スダチは3個全てを手前の皿に投入すると美味しいつけダレに。絞ったスダチは焼酎グラスへ



次も☆印の「鶏たたきもどき 800円」「さといも唐揚げ 450円」を注文。「なぜ、もどきなのですか?」とお聞きすると、作り方が鶏たたきと少し違うのだそうだ。私には違いが分からず、美味しくいただいた。揚げたてホクホクのさといも唐揚げも、とても美味しい。スーパーで皮をむいた冷凍のサトイモが売られているので、これはウチでも試してみよう。


ひね鶏の皮の黒焼き、味はまるで「てっちゃん」

終盤には、大文字で書かれた「本日の黒焼き 500円~」。黒焼きとは、宮崎の焼鳥のように、炭の煙がついて黒い焼き物のこと。今日はひね鶏の皮なのだそうだ。食べて驚いた。食感はまるで焼肉の「てっちゃん」(牛のシマ腸)だ。「これ、まるでてっちゃんですね」とご主人に申し上げると、「はい、ウチでは(隠語で)てっちゃんと呼んでいます」とのこと。


締めのラーメンは、鍋ごと出てきた!


麺は通常の1/2量か

日本酒は冷蔵庫から好きな奈良の地酒を選ぶシステムだったが、奈良の日本酒は美味しすぎてついたくさん飲むので、この日は生ビール 、ハイボール 、焼酎麦のオンザロック(すべて1杯450円)という流れにした。そして最後はIさんもお薦めの「鶏ガララーメン 500円」。


麺は中細麺だった

うーん、これはうまい!天下一品のラーメンを思わせるトロトロのスープ、そこに麺がよくからむ。締めにはピッタリの逸品だ。


向かって左端がご店主、お隣が女将さんと料理人さん。わざわざお見送りいただいた!

入店からお勘定まで約80分、これは充実の時間だった。締めて5,220円。今、料理の写真を見ていると、決して高級な食材ではなく、よくある食材を使いこなし、それらを美味しい料理に仕立て上げるというワザがスゴイ、これはクセになりそうだ。
お店の皆さん、ごちそうさまでした、またお邪魔いたします。Iさん、良いお店のご紹介、ありがとうございました!
※食べログは、こちら
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 児童数が6割増!今井町町並み... | トップ | 若林稔さん、「丁々発止のま... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
学園前グルメ (tetsuda)
2022-08-29 07:02:15
井上さん、コメントありがとうございました。

> 大した食べ物屋がない(新大宮や富雄の方が駅周辺の食べ物屋は充実している)
> と思っていたのですが、学園前にもいろいろとお店が増えているのですね。

私もそのように思っていましたが、認識を改めつつあります。昨夜お邪魔した炭火焼肉「とみや」学園前本店は、学園北の大阪ガスの裏手にありました!

> 昔は、鶏は苦手という人が結構いて、鶏料理の店で宴会をするとき、
> 幹事は鶏がダメな人がいないか要事前確認だったと思うのですが

田舎で育った私の周囲には、何人か鶏が苦手という人がいました。そのほぼ全員が農家で、鶏を飼っていました。鶏をつぶすシーンを見て「食べられなくなった」とのこと。今はそういうこともなくなったので、鶏が苦手という人が減ったのかなと思っています。

そういえば関東では、「鶏肉」のことを「鳥肉」と書くようですね。関東系のスーパーで見かけたことがあります。「トリニクって何の肉?!」というクイズ番組がありましたが、これは関西では成立しないクイズだなと思いました。
返信する
ハナタレ (井上)
2022-08-28 16:45:20
学園前は、関西ではそれなりに名の知れた住宅地であるわりに駅の近くに大した食べ物屋がない(新大宮や富雄の方が駅周辺の食べ物屋は充実している)と思っていたのですが、学園前にもいろいろとお店が増えているのですね。
ところで、ハナタレは、鶏料理専門店ですが、昔は、鶏は苦手という人が結構いて、鶏料理の店で宴会をするとき、幹事は鶏がダメな人がいないか要事前確認だったと思うのですが、最近の若い人には、鶏がダメな人がいるという認識がまったくないようです。
これは幼い時から唐揚げなど鶏料理を食べて育ったことによるのでしょうが、日本人の嗜好の変化という意味で興味深い現象ではないでしょうか(ケンタッキー、ファミチキなどの果たした役割は大かと・・・笑)。
返信する

コメントを投稿

グルメガイド」カテゴリの最新記事