tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

本場吉野の「柿の葉寿司」

2009年04月12日 | グルメガイド
今、吉野山(下千本・中千本)では桜が満開である。吉野といえば、まずは桜だが、食べ物では柿の葉寿司が横綱級、大関が茶がゆといったところだろうか。

奈良県下には、たくさんの柿の葉寿司メーカーがあって、どれも美味しいのだが、やや特色に乏しいのが難点である。その点、本場・吉野には、個性的な手作りの柿の葉寿司がある。「花より団子」ではないが、これから吉野山を訪ねる方の参考に、大メーカーとはひと味違う本場の味を紹介することにしたい。人気店ばかりなので、早い時間帯にお訪ねいただきたい。


大阪のホテルでも柿の葉寿司が出てきた


株式会社ゆば平(ゆばへい 五條市西吉野町)制作の見本品

■ひょうたろう(吉野山下千本・銅の鳥居の横)
「ひょうたろう」は、吉野大峯ケーブル山上駅から徒歩5分のところにある。銅(かね)の鳥居が目印だ。立ち寄るといつも「明日食べていただくと美味しいですよ」とおっしゃるので、そうしている。まろやかなあっさり味。
※ひょうたろうのホームページ
http://nttbj.itp.ne.jp/0746323070/index.html?Media_cate=populer&svc=1303


この手前に銅(かね)の鳥居がある。向こうに見えるのが蔵王堂(金峯山寺)





■やっこ(吉野山・金峯山寺蔵王堂前)
「柿の葉寿司 やっこ」は大正年間(1910年代)の創業で、今のご主人は3代目。すでに4代目も店に入っておられる。食事処を営んでいるので、その場で美味しい柿の葉寿司がいただける。味付けはやや濃い目のしっかり味。
※やっこのホームページ
http://www.yakko-yoshinoyama.com/




鴨うどんセット1500円。ここは麺類も美味しい

■たつみ(吉野山・東南院の前)
「柿の葉ずし たつみ」(吉野山559-3)は、やっこのご親戚である。だから味もよく似ていて、しっかり味。ま新しい店舗は、吉野杉を使った素晴らしいデザイン。店頭で注文すると、目の前で箱詰めして下さった。℡ 0746-32-1056(HPなし)。








柿の葉寿司ファン垂涎、三銘店の味そろい踏み

■西澤屋(吉野山・勝手神社の向かい)
西澤屋は柿の葉寿司専門店ではなく、郷土料理のお店。名物の茶粥や、味噌仕立ての吉野鍋(地鶏や野菜など13種の具が入って3000円・要予約)も人気が高い。食事メニューとお土産に柿の葉寿司がある。自家製柿の葉寿司は、シッカリとした鯖の味が楽しめる。トップ写真は、こちらの茶がゆ定食1500円。
※Yahoo!グルメの西澤屋のページ
http://gourmet.yahoo.co.jp/0005326001/


茶がゆ定食(一部)

■大滝茶屋(川上村大滝バス亭の南)
ここは吉野山ではなく、川上村大滝にある。柿の葉寿司は、今も奈良県南部~和歌山県北部にかけて、各家庭で夏祭りの頃などに作られているが、これを商品として売り出したのは大正時代で、川上村の女性だったそうだ。大滝茶屋謹製「大台みやげ 奥吉野川上名産 柿の葉寿し」は、鯖に塩がよく利いているが、ご飯はごくあっさりしていて(酢の味がしない)、バランスを取っている。
※食べログの大滝茶屋のページ
http://r.tabelog.com/nara/A2905/A290501/29001272/



上記の他にも、県下には多くの柿の葉寿司が販売されている。「吉野名産柿の葉寿司を楽しもう」というサイトに詳しい情報が出ているので(私の評価とは少し違うが)、参考にしていただきたい。
※吉野名産柿の葉寿司を楽しもう
http://kakinohasusi.fc2web.com/kakinoha/kakinoha.htm

コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神なり屋は、焼酎飲み放題980... | トップ | 祇園白川さくら吹雪 »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
寿司 (南都)
2009-04-12 20:30:44
東京で売っている柿の葉寿司がどうも味が違うような気がして不思議でなりません。
また吉野で食べた柿の葉寿司は奈良で食べるより美味しかった印象がしてこれもまた不思議です。
やはり現地で食べるのが最高なのでしょうか。。。
返信する
食材の差 (tetsuda)
2009-04-13 05:44:43
南都さん、コメント有り難うございました。

> やはり現地で食べるのが最高なのでしょうか。。。

東京と奈良とでは、鯖やお米や水が違うのでしょうか。大メーカーと吉野の(手作りの)柿の葉寿司とでは、調味料(アミノ酸)添加の有無や、鯖の質、食べるタイミング(吉野の料理店では、最高の状態で出てきます)が違うように思います。

柿の葉寿司は奥が深いです。蔵武Sさんからは、柿の葉寿司のレシピまでいただきました。次の機会に、違った角度から柿の葉寿司を紹介しようと思っています。
返信する
Unknown (turn)
2010-11-20 13:12:20
初めまして!
『たつみ』で検索していたところ、こちらのブログに辿り着きました。

私は奈良に住むようになって5年目なのですが、こちらに来るまでは食べたことが無かったのですが、今では柿の葉寿司が大好物です。

私のブログで『たつみ』さんのことをご紹介しようと思っているのですが、『やっこ』さんのご親戚だということを、書かせていただいてもよろしいでしょうか?
出来ましたら、よろしくお願いいたします。
返信する
やっこ&たつみ (tetsuda)
2010-11-20 19:29:00
turnさん、コメント有り難うございました。楽しいブログをお作りですね。

> 『たつみ』さんのことをご紹介しようと思っているのですが、『やっこ』さん
> のご親戚だということを、書かせていただいてもよろしいでしょうか?

別に問題はないと思います。地元の人から聞いた情報です。「たつみ」さんは持ち帰り専用、「やっこ」さんは食堂併設と、業態も棲み分けておられます。どちらも甲乙つけ難い美味しさです。

11/10、やっこさんで買い求めた柿の葉寿司(鯖)は、今までいただいたうちで、最も美味しい柿の葉寿司でした。鯖の美味しい季節だったのでしょう。
返信する
初めまして (ロベルト)
2015-01-25 20:30:33
柿の葉寿司の調味料はどうなのかなと思っていたらこのブログにたどり着きました。

情報有り難うございます。

地元の柿の葉寿司はどこも化学調味料は使っていらっしゃらないのでしょうか?

ひょうたろうさんの柿の葉寿司を食べて見たいのですが化学調味料の有無はいかがでしょうか?
返信する
化学調味料と葉っぱ (tetsuda)
2015-01-26 07:52:26
ロベルトさん、コメント有難うございました。

> 地元の柿の葉寿司はどこも化学調味料は使っていらっしゃらないのでしょうか?

一般的に、商業生産しているところは、すべて化学調味料を使っていると考えるべきでしょう。あえて「化学調味料不使用」とうたっていない限り。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/e2c2b98493221d207cab55f364e5ef00

私は子供の頃から、化学調味料を使わない自家製の柿の葉寿司に馴染んできましたので、こだわりますが、一般の人は、そこまでは意識しないようです。こんな記事も書きました。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/3074a1b4a9561a67958d63261d6eb7fb

「柿の葉っぱ」によっても味が違います。たいていは塩漬けした葉を使っています(時間が経つと葉の塩分が出てきて、寿司が塩辛くなる)。たまに塩漬けしていない「生の葉」のものに出くわしますが、やはりこれは美味しいです。
返信する
早速のお返事ありがとうございました (ロベルト)
2015-01-26 21:31:45
歴史など大変為になりました。

読ませていただいて「たなか吟製むかし柿の葉寿司」を是非賞味したくなりました。早速たなかさんのHP見ましたが商品の中にむかし柿の葉寿司はありませんでした。季節限定のお品なのでしょうか? ないとなると余計に食べたくなります(^^;)

とにもかくにもお返事心から感謝いたします。
返信する
食べ比べを! (tetsuda)
2015-01-27 08:19:56
ロベルトさん、コメント有難うございました。

> たなかさんのHP見ましたが商品の中にむかし柿の葉寿司はありませんでした。

あのお寿司は夏場の限定商品です。しばし、お待ちください。ぜひ吉野に足を運ばれ、いろんな柿の葉寿司を食べ比べてください!
返信する
Unknown (ロベルト)
2015-02-01 12:01:34
昔柿の葉寿司はそうでしたか。

やはり、「現地に足を運び頂く」と言うのが本当に味わうと言う事ですね。無精はいけません(^^;)

ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

グルメガイド」カテゴリの最新記事