tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ナント・なら応援団に感謝状!

2013年04月25日 | 奈良にこだわる
南都銀行の退職者(OB・OG)37人から成るボランティア団体「ナント・なら応援団」に、不空院(奈良市高畑町)から、感謝状が贈られた。産経新聞奈良版(4/25付)「ナント・なら応援団、ガイド好評 奈良・不空院が感謝状」によると、

不空羂索(けんさく)観音坐像(重文)を祭る不空院(奈良市)は24日、拝観者に丁寧なガイドをしてもらったとして、南都銀行の退職者でつくるボランティアガイドグループ「ナント・なら応援団」のメンバーに感謝状を贈呈した。

応援団は、平成22年の平城遷都1300年祭を機に設立。県内各地で文化財を特別公開する企画で、案内や誘導などに人員を割く余裕がない小規模の寺院などを支援するのが目的だった。もともと接客経験も豊富なメンバーは、文化財の専門家の研修も受け、きめ細かな対応で好評を得た。現在も活動を続けている。

不空院は檀家寺ということもあり、拝観は通常予約が必要だが、1300年祭では応援団の協力を得て公開したところ、360人が訪れる日があるほど人気を呼んだ。三谷弘範院主は「いろんな方との縁を結んでいただいた」と感謝。

応援団の門口誠一さん(73)は「細かな質問に答えられるよう勉強した。好きでやっていることなのに、ありがたい」と喜んだ。28日~5月11日には特別拝観を実施する。午前9時~午後5時。料金は400円。問い合わせは、不空院(℡0742-26-2910)。




同団の活動は以前、奈良新聞でも大きく紹介された。拝観者からもお寺からも、「祈りの回廊 秘宝秘仏特別開帳」事業の主催者である県からも感謝していただき、OB自身もやり甲斐を感じている。今年は新規メンバーを募集したところ、10人の応募があり、これから集合研修を開始する予定である。

県の特別開帳事業のHPはこちらである。不空院(4/28~5/11)のほか、同団メンバーは史跡頭塔と当麻寺でガイドを実施中である。6月には1ヵ月もの間、矢田寺でガイドする。ぜひ皆さん、秘宝秘仏特別公開に湧く県下社寺をお訪ねください!
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奈良カエデの郷ひらら、4月28日オープン!(2013Topic)

2013年04月24日 | 奈良にこだわる
宇陀市菟田野古市場の旧宇太小学校跡地に、奈良カエデの郷ひららというカエデ植物園がオープンする。奈良新聞(4/22付)「宇陀にカエデ植物園 世界の1200種 3000本 全国一の収集量」によると、

世界から約1200種約3000本のカエデを集めた植物園「奈良カエデの郷ひらら」が28日、宇陀市菟田野古市場にオープンする。全国一の収集量を誇るカエデを核に、地域資源を生かした住民主体のまちづくりを目指す。

■廃校を利用観光資源に
カエデは奈良市の写真家矢野正善さん(77)が、アメリカやフランスなど世界各地から収集した。約1200種約3000本を集めると300坪の自宅の庭はいっぱいに。町おこしに活用してもらおうと平成17年、旧菟田野町に寄贈した。

平成18年1月の町村合併を経て、宇陀市がカエデを地域活性化に生かそうと植物園整備を進めてきた。施設は地元住民らでつくるNPO法人「宇陀カエデの郷づくり」(会員約200人)が管理、運営する。



これら2枚の写真は、古民家カフェ月うさぎさんのブログ月の日記より拝借

■木造校舎を活用
施設は平成18年3月に廃校になった旧宇太小学校跡地を利用。敷地面積は1万6千平方メートル。運動場を利用した展示ほ場(6000平方メートル)には、数多くのカエデの品種を植栽した。酸性雨に弱い品種はハウス内で管理する。

昭和10年建築の木造校舎も活用。教室や家庭科室など当時の姿を残しながら、盆栽などの陳列や大学と連携した研究室、書庫などを置き、カエデの普及、研究施設とする。カフェやギャラリーのほか、地域住民の憩いの場となる多目的室もつくり、地域コミュニティーの拠点とする。

■珍しい品種多数
園内には「これもカエデなの?」と首をかしげたくなる種類も多い。手の平形の葉をイメージするカエデだが、アメリカ産「フェアリーヘア(妖精の髪の毛)」は細い葉をつけるのが特徴だ。

春から夏にかけて赤やピンク、紫色の葉で彩られる「花まとい」、常緑の「花化粧」など色もさまざまで、紅葉や新緑の印象も覆される。カエデの収集量と希少類の多さに、矢野さんは「日本でこれだけの所はない」と胸を張る。ちなみにカエデは「トンボ型の種がなるもの」を指すという。



■まちづくり期待
周辺には本殿が国宝の宇太水分神社をはじめ、芳野川沿いの約500本の桜並木、平井大師山石仏などがある。同NPO法人では、カエデを核に一帯を観光資源として掘り起こし、活力のあるまちづくりにつなげたい考えだ。森本徳蔵理事長(78)は「都会からの交流人口を増やし、将来の雇用にまでつなげたい」と意気込む。

開園時間は午前10時から午後4時まで。月曜定休。28日にはオープニングセレモニー(午前10時)やアトラクション(正午~午後4時)がある。問い合わせはNPO法人宇陀カエデの郷づくり、電話0745(84)2888。


カエデの写真は、矢野正善さんのHPに出ている。見学に行った同僚のTくんによると、「広い園内にたくさんのカエデが植えられていて、驚きました。すごい植物園です」とのこと。

交通アクセスは、電車バスだと近鉄大阪線榛原駅下車、奈良交通バス3番のりば「菟田野(うたの)行」で古市場水分神社下車、徒歩3分。車だと名阪国道「針インター」から南へ国道365号経由で約30分。近くには、国宝の本殿で知られる宇太水分(うだみくまり)神社もある。ぜひ、ご家族連れでお訪ねいただきたい。

こちらは朝日新聞奈良版の記事(2012.9.29)




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熱田神宮は創祀1900年。大祭神事は5月8日挙行!(2013Topic)

2013年04月23日 | お知らせ

4/20(土)の産経新聞に「熱田神宮 千九百年大祭 平成二十五年五月八日(水)」と大書された全面カラー広告が出ていた。1900年! 平城遷都1300年よりも、竹内街道・横大路1400年よりもずっと古いのだ。同日付のYOMIURI ONLINE(読売新聞愛知版)「熱田神宮創祀1900年来月8日、本殿で大祭 GW中心に次々奉納行事」によると、

熱田神宮(名古屋市熱田区)の「創祀(そうし)千九百年大祭」が、5月8日午前11時から本殿で開かれる。三種の神器の一つ「草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)」がまつられてから1900年となるのを祝う神事で、これに合わせゴールデンウイーク期間を中心に、各種奉納行事が行われる。大祭は100年前に行われたのが初めてという。

今回の大祭に向けて同神宮では、本殿の改修工事や、境内に「こころの小径(こみち)」などを整備するなど2007年から準備を進めてきた。大祭神事では、神社本庁から田中恆清(つねきよ)総長を招き、約1000人が参列する予定。

奉納行事としては、まず21日に「信長 歴史ウオーキング」が開催され、清洲城(清須市)~熱田神宮と、桶狭間古戦場公園(名古屋市緑区)~熱田神宮両コースを、市民らが歴史的な名所などを巡りながら散策を楽しむ。

5月3日には愛知県棒の手保存会が棒の手を披露。翌4日には、若宮八幡社(名古屋市中区)の山車「福禄寿車」を、氏子ら約170人が熱田神宮まで引き回す。福禄寿車は1676年に造られた山車で、からくり人形や車に施された彫刻の美しさが見どころ。6日には、子どもたちの幸運を祈って熱田神宮の参道を練り歩く「神様猩々(しょうじょう)」と呼ばれる行事も行われる。

8日の大祭神事後には、岡山県高梁市に伝わる国の重要無形民俗文化財の備中神楽が披露される。スサノオノミコトが大蛇を退治した際、胴から1本の剣が出てきたという神剣由来をもとにしたもの。奉納行事以外にも、境内では県内の農産物販売(5月1~5日)や花展(同7~10日)などが行われる。

また記念講座として、5月16日には東京・日比谷公会堂で「ヤマトタケルと熱田神宮」と題し、歌舞伎俳優の市川猿之助さんによるトークショーが開催される。問い合わせは熱田神宮総務課(052・671・4153)。


日本武尊 (人物叢書 新装版)
上田 正昭
吉川弘文館

創祀1900年大祭に関連する行事の詳細は、同神宮HPの奉祝奉納行事のご案内に出ている。正確にいえば、熱田神宮の創建1900年ではなく、草薙の剣をこの地にお祀りしてから1900年なのである。草薙の剣(天叢雲剣)については、Wikipedia「天叢雲剣」に紹介されている。

天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)は、三種の神器の一つ。草薙の剣(くさなぎのつるぎ)ともいう。熱田神宮の神体である。三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされる。

草薙剣は、神話の記述の通りであれば熱田神宮の奥深くに神体として安置されている。この剣は盗難にあったことがあり、天智天皇7年(668年)に新羅の僧・道行が熱田神宮の神剣を盗み、新羅に持ち帰ろうとした。しかし船が難破して失敗し、その後は宮中で保管されていた(草薙剣盗難事件も参照)。朱鳥元年(688年)6月に天武天皇が病に倒れると、これが神剣の祟りだということで熱田神宮に戻された。

江戸時代の神官が神剣を盗み見たとの記録がある。それによれば長さは2尺8寸(およそ85センチ)ほどで、刃先は菖蒲の葉に似ており、全体的に白っぽく、錆はなかったとある。神剣を見た神官は祟りで亡くなったとの逸話も伝わっている。

昭和天皇の侍従長であった入江相政の著書によると、太平洋戦争当時に空襲を避けるために木曾山中に疎開させようとするも、櫃が大きすぎて運ぶのに難儀したため、入江が長剣用と短剣用の2種類の箱を用意し、昭和天皇の勅封を携えて熱田神宮に赴き唐櫃を開けたところ、明治時代の侍従長・山岡鉄舟の侍従封があり、それを解いたところで明治天皇の勅封があったという。実物は検分していないが、短剣用の櫃に納めたという。


今年は伊勢神宮と出雲大社の遷宮だけでなく、熱田神宮でも、このような大きなお祭りがあったのだ。熱田神宮は、名古屋の中心に位置しながら都会のオアシスのような雰囲気を漂わせ、最近ではパワースポットとしても注目を集めている。近鉄名古屋駅と宇治山田駅間は、近鉄特急で1時間30分ほどの距離なので、1日で両方の神社をお参りすることも可能だ。記念の年に、ぜひお参りを!
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平城京天平祭・春(2013)は、5月3日(金)から5日(日)まで!(Topic)

2013年04月22日 | 奈良にこだわる
今年も平城宮跡で、「平城京天平祭・春」(2013)が開催される。5月3月(金・祝)から5日(日・祝)までの10時~17時である(荒天時は一部中止)。会場は近鉄大和西大寺駅南口から徒歩約15分の場所である。県の報道資料によると
※写真は同祭のFacebookから、チラシ画像は県のHPから拝借

平城宮跡において春のイベントを開催します。華やかな天平絵巻さながらの行列が、平城宮跡内を練り歩く「天平行列」をはじめ、奈良のうまいものを使用した飲食や物販・ものづくり体験などが楽しめる「東市・西市」では、大人から子供まで楽しめるブースなどが出店します。



また春の花のオブジェを鑑賞しながら奈良の和菓子をいただく「さくら茶会」や、天平人になりきり楽しんでいただける「天平衣装体験」など、期間中は様々な催しが繰り広げられます。荘厳な第一次大極殿を背景に古代行事の再現などを展開するパフォーマンスもお楽しみください。


詳しい情報は、平城京天平祭の公式HPに出ている。今年も、充実した数々のイベントが展開される。Facebookにもリハーサルや説明会の様子が出ていて、準備が進んでいる様子が手に取るようにわかる。ぜひ今年も、平城京天平祭に足をお運びください!



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まほろばソムリエと訪ねる 大和の美仏に出会う旅 by JTB(2013Topic)

2013年04月21日 | お知らせ
4月28日(日)から9月29日(日)までの期間中の計15日間(すべて日曜日)、NPO法人奈良まほろばソムリエの会はJTBとタイアップして、「まほろばソムリエと訪ねる~大和の美仏に出会う旅(昼食つき)」という日帰りバスツアーを実施します。料金は、大人2,000円、小人500円という激安料金です(バス代・昼食代・ガイド料を含む。ただし拝観料は含まれていない)。


説明される雑賀耕三郎さん。これら3枚の写真は長谷寺で3/20に撮影

これは、「エースJTB」を利用して奈良で宿泊されるお客さま限定の企画です。いわば、宿泊者を対象とした特別価格による「オプショナル・ツアー」です。電車と路線バスを乗り継いでも2,000円はかかりますし、そこに豪華な昼食とガイドまでついていますので、とてもおトクなツアーです。



コースは、奈良発→長谷寺→室生寺→聖林寺(しょうりんじ)→安倍文殊院→奈良着。昼食は、室生寺門前の橋本屋旅館(故土門拳の定宿)でいただきます。全国的に名の知れた「長谷寺・室生寺」と、JR東海のCMなどで人気急上昇中の「聖林寺」、国宝指定に沸く「安倍文殊院」を組み合わせた、お寺ファン・仏像ファン垂涎の「着地型ツアー」です。ガイド役には、NPO法人奈良まほろばソムリエの会から、各日2人(メインガイドおよびサポートガイド)を派遣いたします。


橋本屋旅館の昼食(3/20撮影)

すでに3/20(祝)には、全メンバー(10人)による下見も済ませました。リーダー格の雑賀耕三郎さんは、ラミネート加工したたくさんの写真を10人分、制作してくださいましたので、バス車中でも退屈することはありません。初日の4月28日(日)には、雑賀さんがメインガイド、私がサポートガイドとして参加する予定です。ツアーの詳細は、こちらをご覧ください。

ぜひ奈良にお泊まりになって、「まほろばソムリエと訪ねる~大和の美仏に出会う旅」にご参加ください!
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