めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

雨の日は消化に良いものを

2007-04-18 | 健康・養生
 なんだか最近雨続きですね


私は雨だからといって気分が下がる事は無いのですが、それでも出かける用事がある時で心や時間に余裕の無いときは少し悲しくなります。

体も気候の影響を受けていて、雨と言えばやはり湿の影響が大きいです。

中医学では、自然界の気が体に悪い影響を与える時には邪気と呼び、雨が降ると湿邪の影響が気になります。

脾は消化や水分代謝に大きく関与していて、湿邪が大の苦手です。実は邪気には体の内部で発生するものもあり、自然界(外)からの邪気(=外邪)に対して内邪と言います。

「内邪の湿邪→内湿」 となりますが、これは、脾の水分代謝が上手く行われない時に発生したりします。また、生ものや冷たい物、あぶらっこいものを食べた時も
湿が生じます。

これは消化しにくかったりと脾に負担がかかる為だと思われます。


とにかく、雨が降ると外からの湿邪があるので脾はいつもよりは機能が低下気味

なので普段から冷たい物や生ものを食べると下痢しやすい人は、雨の日はなるべく摂取しないように気をつけた方が良いのです。

食後や曇り、雨の日に体がだるくてぼ~っとして眠くなりやすい人も同じです。

そんな人は雨の日はなるべく消化しやすい&胃腸に負担にならないものを摂取すると もちろん予防にもいいですよ~


決して我が家の大黒柱のように梅雨の時期に「お刺身をつまみにキンキンに冷えたビールを飲みたい!」なんて思わないように

私の対策法→→「刺身は美味しそうなのが無かったわ~」と言い別の好物メニューを用意して気をそらし、冷えたビールは絶対譲らないのでせめて空腹で飲まないように小鉢を用意。もやし(利湿効果あり)がある時はお味噌汁にたっぷり

すぐ用意できて栄養的にもな枝豆は冷凍庫に常備しています。

レンジでチンがラクだけど、一手間(と言うほどでも無いか)かけてフライパンで炒ったり、魚焼きグリルでついでに加熱するとホクホクして美味しいですよ
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情報を探る

2007-04-18 | Weblog
何かを探る時には情報をいろんな方面からたくさん集める事が重要だと思います。

中医学の診察方法も同じです。

たまに「脈だけを診て体調(体質)を言い当ててみて!」なんて患者さんが中国にも日本にもいますが、中医師は超能力者や魔女ではありません

それでもある程度の情報は得る事が出来るのですが、それでも脈診だけで診断してしまう事は絶対に無いですし、それはやってはいけない事です。

中医学の診断方法は、「望、聞、問、切」の4方面にわたり、目で見て(患者の動きの様子、顔色、舌の色等)、匂いをかぎ(体臭や病気の特徴的な匂い)、問診で色々問い(生活の様子や体の不調等)、手で触れる(脈を診たり、患部に触れたり)

と本当にたくさんあります。特に問診は「こんな病気に関係ないプライベートな問題まで」と思われる事もたまに有るほど色んな事を聞きます。

脈診は4分の1以下の割合に過ぎないのです。

とは言え、直接触れて得る情報なので結構重要なんですけどね。

(中国では妊婦の脈を診て男女を知ることの出来る名医もいるらしいですよ


とにかく教科書通りである事は少ないので、「脈と舌の様子が一致していない」なんて事もあり、とにかく全ての情報をまとめ、分析する事が必要なのです。

脈は個人差もあれば、季節による変化もあり、女性はもっと微妙に変化(生理があるので)します。

経験を積んで感覚をつかむ事が大事なので友人に会う度に協力して脈を診させてもらっているのですが、、、

妊婦さんの脈を診て男女の見分け方も研究したいな~ 



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