めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

杜仲腰花

2007-04-28 | 薬膳&食療(肉/魚/卵)
中国で初めて食べてお気に入りだった食材の1つに豚の腎臓があります。

レバーは食感も味も嫌いなので、同じ臓物と言う事で始めは箸をつける気は無かったのですが、赤、黄、緑のピーマン(パプリカ?)等と彩りよく、腎臓も『腰花』と言う名前にふさわしくキレイに調理してあったので、恐る恐る食べてみたら、、、おいしい~となったわけです。

『腰花』とは腎臓の調理の仕方から名前が付いていて、炒め物はたいていこの調理法が使われています。

中医学では腰と腎は結びつきが強いと考え、この概念は中国では一般に浸透していて腎臓の事を『腰』と呼び、お肉屋さんでは「腰ちょうだい」と注文します。

そして、それを削ぎ切りにして表面に格子状に切込みを入れるので、加熱するとパッと花が咲いたかのようになります。イカでも同様の調理法がよく見られます。←松かさ切りでしたっけ?

日本では腎臓を売っている事が少なく、新鮮で且つ下ごしらえ(血抜き)がちゃんとされているモノを手に入れるのが難しいかもしれませんが、もし手に入った時は輸尿管(白い筋みたいなもの)を取り除くのをお忘れなく

     さもないと尿臭いですよ~(経験あり


今の時節の薬膳に『杜仲腰花』があるので紹介しておきます。


《杜仲腰花》 杜仲12g 豚腎臓250g 調味料等(葱、生姜、大蒜、花椒、紹興酒、塩、醤油、砂糖、植物油、砂糖、片栗粉)各適量

下ごしらえ:①杜仲を煎じて半量にまで煮詰め50cc用意し、冷めたら片栗粉、紹興酒、醤油、塩、砂糖を入れて合わせる  ②腎臓は輸尿管(白い筋)をキレイに取り除き、削ぎ切りにして片面に格子状に切り込みを入れ、(①)で用意した液の3分の1に葱、生姜、大蒜の微塵切りと共に漬ける

作り方:フライパン(中華なべ)に油を熱し、花椒を入れて香りがたってきたら腎臓を漬け汁ごと入れ、更に残りの(①)の液の半量を加えて炒め合わせる→ほぼ火が通ったら残りの液を入れ火が通ったら出来上がり

効果:壮筋骨、降血圧、補腎臓→筋骨を丈夫にし、血圧を下げ、腎臓を補う。

腰が冷えやすく、痛くなったりギックリ腰になりやすかったりする人にお勧めです。


腎臓も杜仲も簡単に手に入らないので、雰囲気を味わう為に『豚肉の杜仲茶煮』でも良いのでは?思っています。同じ効果は期待できませんが、いつもと違った味付けにするだけで新鮮な楽しい気持ちになりますよ


 ああ、腰花食べたいなぁ   



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする