一回どういう経過を経て結論が出るのか、ものは試しとムラサキシメジを食べる前に保健所へ行ってみた。
以前、保健所には井戸水の水質検査を頼んだことがあって、行ったことがあるのに、10年前だと記憶があやふやで道が分からない。
一筋間違い、Siriに聞いたりしてようやく着いたのだが、なんだか閑散としていて鍵が掛かっていた。
移転ということはないだろうと思いつつ呼び鈴を押しても反応がなくて、しばし考えてから、はたと気づいたのは日曜日という事実。
市民の健康の一端を担う公僕なのだから、日曜でも宿直とか日直とか居るのではないかなどと考えたわけではなく、闇雲に突っ走ってきた結果がこれ。
そうなると、意地でも保健所に茸を見せて判断を仰ぎたいので、次の日の朝に出直した。
保健所には検査官というような人が居るのではなく、よく聞き取れなかったのだが、専門家先生のところに持って行くというような話だった。
先ずは住所氏名と、採取場所や生え方の特徴などをアンケート用紙に書いた。
一応採取した全て持参しザルの方を見せたのだが、一本だけ姿の良いのを預かっても良いかとポリ袋を取り出した。
『これで良いですか』『いやその隣のものが・・』というやりとりがあって、私は素手で掴み、職員は一切触れずにポリ袋の口を開けて受け取った。
結論が出るのは、本日中は無理かもしれなくて、明日の夕方になるかもしれないということだった。
明日の夕方なら茸が傷むかもしれないではないかと考え、『では調理はするかもしれないけれど食べないで結果を待ちます』ということにした。
『結果は電話でお知らせしますので、それまで食べないでくださいね』と言われて、保健所を後にした。
つづく