《アシグロツユムシ》
白々と夜が明けてきた午前4時過ぎ、ヒグラシの第一声が聞こえた。この時間には、何年ぶりだろうか思い切って庭に出てみた。
まだ薄暗い足下にナツアカネが寝ぼけているかのように弱々しく舞い立った。草花も、まだ眠っているようだ。はるかに磐梯山は中腹から上には山頂を隠すように雲が漂い、昨日まで雨に洗われた山麓が青く、くっきり見えた。
さわやかな風に揺れ、鮮やかな黄色のキクイモモドキの花にアシグロツユムシの幼虫が止まっていた。よほど居心地がいいのか、いつもここを離れないようだ。 接写でシャッターを切るとストロボが光った。久しぶりに雨の上がった、夏の一日の始まりだ。
夜明けの庭の様子は興味深かったが、そのうち、夜の庭も覗いてみたいと思っている。きっと知らないでいた新しい発見があるに違いない。
*アシグロツユムシは緑の身体に黒いまだらがあり、足の関節部分が黒いのですぐに同定できた。雨が降れば花の下で雨宿りをしているし、いつも同じ場所にいる。 今日は隣に少し小さい仲間がいた。もう2週間ほどになるがなかなか大きくならない。愛おしささえ覚え成長を観察しているが、早く彼の声を聞きたいと思っている。
白々と夜が明けてきた午前4時過ぎ、ヒグラシの第一声が聞こえた。この時間には、何年ぶりだろうか思い切って庭に出てみた。
まだ薄暗い足下にナツアカネが寝ぼけているかのように弱々しく舞い立った。草花も、まだ眠っているようだ。はるかに磐梯山は中腹から上には山頂を隠すように雲が漂い、昨日まで雨に洗われた山麓が青く、くっきり見えた。
さわやかな風に揺れ、鮮やかな黄色のキクイモモドキの花にアシグロツユムシの幼虫が止まっていた。よほど居心地がいいのか、いつもここを離れないようだ。 接写でシャッターを切るとストロボが光った。久しぶりに雨の上がった、夏の一日の始まりだ。
夜明けの庭の様子は興味深かったが、そのうち、夜の庭も覗いてみたいと思っている。きっと知らないでいた新しい発見があるに違いない。
*アシグロツユムシは緑の身体に黒いまだらがあり、足の関節部分が黒いのですぐに同定できた。雨が降れば花の下で雨宿りをしているし、いつも同じ場所にいる。 今日は隣に少し小さい仲間がいた。もう2週間ほどになるがなかなか大きくならない。愛おしささえ覚え成長を観察しているが、早く彼の声を聞きたいと思っている。