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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

「開智」に見た信州教育の礎

2006-08-19 | 教育を考える

 長野県松本市の旧開智学校を久々に見学した。明治五年の学制公布から始まる近代教育だが、その文中「・・・其ノ身ヲ修メ智ヲ開キ才芸ヲ・・・」から命名された、我が国最古の小学校である。擬洋風様式の校舎はしばらく見とれるほどモダンであった。
 充実した教育資料から文明開化の時代の新鮮な教育理念に触れることができた。磨り減った木造校舎の階段を上りながら、ぬくもりと共にふとあの啄木の渋民尋常小学校の教室が浮かんできた。
 「智を開く」とは昨今の教育改革で言われる生きる力であり、小学校だけでなく幼稚園から高等教育、特殊教育機関までもが併設されて行った開智学校の歴史は、今の中高一貫教育の理念を見る思いであった。そして学校の建築費用が松本町民の献金によって賄わたことを知り、当時の地域社会の意欲あふれる熱意を感じ改めて信州教育の礎をみた思いがした。 かつてここに集い学びし童は今何処に。


雑草と仲良く

2006-08-19 | 日々の生活
  《炎天下のオオバコ、カヤツリグサ・・・》

 夏の炎天下にも道ばたの雑草はたくましい。毎朝の散歩では、いつもあまり見向きもされない雑草を観察している。たくましさの代名詞そのままに、雑草は実に強い。アスファルトと電柱のわずかなすき間に根をはって花を咲かせている。その生命力には驚かされる。
雑草は、精一杯生えているのに抜かれてしまう。青々と伸びた爽やかな緑を除草剤で枯らしてしまう。雑草のないことは美徳なのか、習慣なのか、その駆除の必要性も無いのに刈られたりする。いつも抱いている疑問だ。
 雑草にも一つ一つ名前があり、それぞれに生長しつぼみを膨らませ、個性的な花を咲かせる。そしてその周りには数多くの虫たちも生活している。だから、道ばたの雑草はいつでも観察できる、身近かな恰好の自然観察教材でもあり、子供達の自然保護の心を育てるものだ。大げさだが緑の自然、雑草ともっと仲良く、共存を図って行きたいものだ。