エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

甥の結婚式

2008-05-01 | 日々の生活
        【新緑の林の中での結婚式】

甥の結婚式に上京した。最近5年間、大病後、定期的に検診を受けに高速バスでの上京を重ねてきた。でも、昨年秋から地元の病院にお世話になることにしたので、これからは検診のための上京はなくなる。早朝の高速バスに乗ったときどきの思いが切なくよみがえった。車窓から朝靄にかすむ磐梯山を眺め、あらためて健康を祈った。

【思い出に残る結婚式】

 
大型連休の初日、高速道は空いていて予定よりかなり早く東京駅へ着いた。品川の式場は鬱蒼とした緑の森に囲まれ、披露宴はその公園の一角にある庭園レストランで行われた。 親類中心の内輪の披露宴だったが、趣向を凝らした思い出に残る楽しいひとときを過ごした。二人で力を合わせて温かい家庭を築いて、と祝辞を述べた。また、一言余計なことも添えた。今幸せの絶頂にある二人に、二人の努力精進もあるが、両親はじめ多くの人たちのお陰であることも頭の片隅に置いて欲しいと。
新婦方は鹿児島出身だった。薩摩と会津が一堂に会した不思議な縁を思った。都会育ちの若い二人には関係のない話だが、互いに意識の中にあり、140年前の戊辰戦争が宴の中でも多少の話題になった。

【浅草寺参拝】
  近くのホテルに泊まった翌日は、妻と40年ぶりに浅草寺を訪ねた。東京で会社勤めをしていた新婚のころ、今は亡き妻の両親と「はとバス」観光をしたことを思い出した。浅草の仲店通りは賑やかだったが、驚いたことに飛び交う言葉はほとんどハングルや中国語、日本の人はわずかなお上りさんや班行動をしている修学旅行の中学生くらい、不思議な気持ちがした。お土産に「舟和の芋羊羹」と「雷おこし」を求めた。
【ビルの中の水天宮】
網の目のように張り巡らされた地下鉄を乗り継ぎ、水天宮へ詣った。ほどなく授かる息子夫婦の安産を祈願したかった。お札を求め、無事の出産を祈った。

帰りのバス時間までは、いつものパターン。八重洲地下街をぶらぶらし、孫への土産を見繕い、大丸のデパ地下で楽しみの弁当選びをした。何時もバスの中でのお弁当が楽しみだった。健康を取り戻した今、格別に美味しいお弁当であった。