今朝、庭の隅で人知れず咲く椿の花を見つけた。あの目立つ白の大輪だが、桐の木の根元でツツジに邪魔され見えない裏側だ。咲き終わり色褪せたスイセンの花がらを取りに入って見つけた。ときどき、人知れず咲く花に思いを抱いていたので、心が動かされた。
最近、三浦綾子の以下の文章に触れた。
(「旭川探訪Ⅱ」(2008-05-03):ブログ「Your Song」
【http://nobonobo3161.blog79.fc2.com/】)
「誰の目にも触れぬ深山の中に
美しい花の咲いているのを
見ることがあります
おそらくその花に目を注(と)める人は
何年に一度あることでしょう
でも其の花は懸命に命の限りに
美しく咲いているのです
人は見ずとも神は見ていられることを
花はきっと知っているのでしょう
そのような謙遜と信頼を
どうぞ私たちにも教えて下さい」
思えば、人の心になど関係なく、それぞれのいのちを精一杯に生きる自然は尊い。
いつも畏敬の念を抱きながら緑の自然を見つめている。