【咲き出したアヤメ】
○ みちくさ新聞125号が届いた。隅々まで読み、また1ヶ月間忘れていた「生きることの意味」を、いま静かに考えている。
何時も同封される「朝日歌壇」(1973)から3首
・一人ずつ児を抱き上げし夫が見ゆこの浜征きて還り来ぬかも
岡豊子(徳島)
・空腹の時心きよらかになりゆくと面やせて帰省したる子の言う
吉岡秀子(大田原)
・朝もやの日田の川瀬に足をひたし妻となりしを水映し見む
保田久仁子(秦野)
○ 昨日、何年かぶりで磐梯熱海温泉に浸かった。あいにくの雨降りだったが、慈雨とはこういう降りなのだろうか。小糠雨、霧雨、ほとんど水滴とは言えない霧のような雨が流れる。緑の露天風呂で静かに思いを巡らせた。
ケヤキかと思い近づくと、それはもう小さな実が垂れ下がったクマシデだった。足下にはクチナシ。伸びた新しい芽の先には小さなつぼみがいくつもみえた。いよいよ緑が濃くなり、しっとりした雨の風情を身をもって感じた。
ふと、加島祥造の「求めない」のフレーズが浮かんできた。
求めない
すると
心が静かになる
○ みちくさ新聞125号が届いた。隅々まで読み、また1ヶ月間忘れていた「生きることの意味」を、いま静かに考えている。
何時も同封される「朝日歌壇」(1973)から3首
・一人ずつ児を抱き上げし夫が見ゆこの浜征きて還り来ぬかも
岡豊子(徳島)
・空腹の時心きよらかになりゆくと面やせて帰省したる子の言う
吉岡秀子(大田原)
・朝もやの日田の川瀬に足をひたし妻となりしを水映し見む
保田久仁子(秦野)
○ 昨日、何年かぶりで磐梯熱海温泉に浸かった。あいにくの雨降りだったが、慈雨とはこういう降りなのだろうか。小糠雨、霧雨、ほとんど水滴とは言えない霧のような雨が流れる。緑の露天風呂で静かに思いを巡らせた。
ケヤキかと思い近づくと、それはもう小さな実が垂れ下がったクマシデだった。足下にはクチナシ。伸びた新しい芽の先には小さなつぼみがいくつもみえた。いよいよ緑が濃くなり、しっとりした雨の風情を身をもって感じた。
ふと、加島祥造の「求めない」のフレーズが浮かんできた。
求めない
すると
心が静かになる