エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

フォーオール科学技術教育

2008-08-02 | 教育を考える
  【ミンミンゼミ 初見】

「工学教育」の最新号で《フォーオール科学技術教育》()なる表現に出会った。
)「高校・大学・社会の連携による 高校生のためのフォーオール科学技術教育」( 川村貞夫(立命館大学)、小畠 敏夫(立命館守山高等学校)他)

研究報文を読みながら、掲げられた研究の方針にかつての自分の教材研究が重なった。
 【研究の方針】
  1.文系・理系不分離の指向
  2.体験学習と体験の整理・表現の重視
  3.創生教育
  4.科学技術全分野の俯瞰
  5.環境エネルギー課題の重要性

 初めて聞く《フォーオール》に、 いつからか取り入れられたスーパーサイエンスハイスクール(SHH)教育と対比し、一部の生徒よりも多くの生徒に学ばせる教育の視点はより大切であると再認識した。
今後、これらの立命館守山高校の実践とその成果に期待したい。

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 上記の方針に似たような教育理念のもと、日々の教材研究に明け暮れてきたように思う。 数年前まで【創造的教育活動】をテーマに教材研究に没頭していた事実が、はるか遠い昔のことのように思われた。思えば、幾多の教育実践を、そのときどきの具体的な目標を設定し、それらの解決を目指した生き生きした日々があった。
 それに引き替え、今お前は何をしているのか?誰かにそう問われ、答えに窮する自分を意識する。自問自答すれども、はかない日々を悔いる気持ちが湧くのみである。もっとも、たとえ理想的な発想やアイデアが生まれても、もはやそれらを実践するあたわず、たわごと、独り言でしかない。そう思うとますますはかなさを感じざるを得ない。