いつもの観察フィールドで、ホバリングするシオカラトンボを撮ることができた。
1メートル足らずの池の端で、メスが打水産卵を繰り返していた。近づいても全く気にする様子はなく、その上でオスが産卵を見守るようにホバリングしていた。オスはほとんど動かずにホバリングしていたので、望遠のマクロでゆっくり撮影することが出来た。めったにない幸運な機会だった。
今の時期、池のトンボの個体数は少なく、ついこの前まであれほどいたシオカラトンボもほとんどいなかった。ギンヤンマもあまり見られず、替わってオオルリボシヤンマが出始めた。
観察フィールドでは、ミズナラの葉上でムモンアカシジミが休んでいた。鮮やかな橙色の裏面を見たのはもう40年も昔のこと、梢を舞うゼフィルス類を追ったころが懐かしかった。今度は活動が活発になる夕方に見に来たいと思った。
道ばたの草むらには無数のバッタ類が飛び交い、カタバミのまわりには何頭ものヤマトシジミが生き生きと舞っていた。