【オツネントンボ】
夕方、一人裏の山道を登っていた。
40年も前、初めて訪ねた同じ山道にいる不思議を思った。
変わらない妻のふるさとの山の端に夏の日が傾いていた。
間違いなく時は流れたが、何も変わっていないと思った。
日中のあれほどの暑さが嘘のように、そよ風が頬をなでた。
一本の畦にはいるとオツネントンボが音もなく群れ飛んでいた。
ワンポイント、鮮やかに咲くピンクのナデシコ、ノアザミに、遠い夏の日が思い出された。
(2008.8.15)
夕方、一人裏の山道を登っていた。
40年も前、初めて訪ねた同じ山道にいる不思議を思った。
変わらない妻のふるさとの山の端に夏の日が傾いていた。
間違いなく時は流れたが、何も変わっていないと思った。
日中のあれほどの暑さが嘘のように、そよ風が頬をなでた。
一本の畦にはいるとオツネントンボが音もなく群れ飛んでいた。
ワンポイント、鮮やかに咲くピンクのナデシコ、ノアザミに、遠い夏の日が思い出された。
(2008.8.15)