今回は穂先の感度について。
釣り竿を選ぶときのファクターの一つに「感度」というモノがある。感度がイイというのは人間の場合だとチョッと触れただけなのに全身がゾクゾクしソレがやがて快感となり…。というヤツだ。その「感度」という言葉を辞書で調べると、
(1)刺激に対して感ずる度合・程度。
(2)受信機や測定器などの電波・電流、また音などを感受する度合や能力。
とある。
ここでワタシは引っかかってしまった。というのもよく雑誌なんかのインプレッションで「この竿のソリッド穂先は柔らかくて、感度がイイ。」なんで表現が出てくるからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/9c/0b091799893fcd7212a4051260da2008.jpg)
(上から2号ソリッド穂先、1.2号ソリッド穂先、4号チューブラー穂先、2.5号中通し穂先)
磯竿に求められる「感度がイイ」とは魚がわずかにサシエサの端をくわえたような微弱なアタリをとらえて、釣り人が握っているグリップまで最速にして最大に伝える能力だと思う。
アタリとはすなわち振動だ。だから、一般に同じ素材であれば固いモノほど伝達ロスが少なく、柔らかいモノほど振動が吸収されて伝達ロスが多いハズだと思う。更にワタシの勝手な仮説だが、ソリッドよりも中空構造のチューブラー穂先の方が管楽器のように「共鳴効果」があって増幅されるように思う。だから、釣り人が求めている「感度イイ」という観点からすると「柔らかいソリッド穂先」というのは最低のような気がする。
ブラック・バス釣りで「ラバー・ジグ」というゴムのヒラヒラが付いたタコベイトを地味に小型にしたようなルアーがある。コレはバスが食うという感覚よりは反射でつい口を使ってしまうといった類のルアーだ。だからよっぽど食いがイイ時以外は小さなアタリであったり、底へ落ちてゆく途中にそっとくわえるだけの「食い上げアタリ」だったりするんだけど、この「食い上げアタリ」はそれまで感じていた重みがフッと軽くなるだけなので、柔らかい穂先の竿では非常にとらえにくい。このアタリを取る(同時に掛けアワセるという面でも)ためにバス・プロ達はギンギンに固い竿を使用している。昔、ワタシもバス釣りをやっていた時期があり、固い竿と柔らかい竿との違いはよく解っていたつもりだ。その経験からも「感度がイイ」というのは固い穂先の方だと思う。だから今後は柔らかくてよく曲がる穂先は、アタッた時の「視覚表現に優れた穂先」と言うべきではないのだろうか?と思う。
こうなってくると、力学や物理学のことはよく解らないワタシの仮説ではあるが、最高に「感度がイイ」磯竿というのは、今まで最もと言ってもイイくらい評判が悪かった初期の「中通し竿」になってしまうのだが、本当のところはドーなんだろう?。
釣り竿を選ぶときのファクターの一つに「感度」というモノがある。感度がイイというのは人間の場合だとチョッと触れただけなのに全身がゾクゾクしソレがやがて快感となり…。というヤツだ。その「感度」という言葉を辞書で調べると、
(1)刺激に対して感ずる度合・程度。
(2)受信機や測定器などの電波・電流、また音などを感受する度合や能力。
とある。
ここでワタシは引っかかってしまった。というのもよく雑誌なんかのインプレッションで「この竿のソリッド穂先は柔らかくて、感度がイイ。」なんで表現が出てくるからだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/9c/0b091799893fcd7212a4051260da2008.jpg)
(上から2号ソリッド穂先、1.2号ソリッド穂先、4号チューブラー穂先、2.5号中通し穂先)
磯竿に求められる「感度がイイ」とは魚がわずかにサシエサの端をくわえたような微弱なアタリをとらえて、釣り人が握っているグリップまで最速にして最大に伝える能力だと思う。
アタリとはすなわち振動だ。だから、一般に同じ素材であれば固いモノほど伝達ロスが少なく、柔らかいモノほど振動が吸収されて伝達ロスが多いハズだと思う。更にワタシの勝手な仮説だが、ソリッドよりも中空構造のチューブラー穂先の方が管楽器のように「共鳴効果」があって増幅されるように思う。だから、釣り人が求めている「感度イイ」という観点からすると「柔らかいソリッド穂先」というのは最低のような気がする。
ブラック・バス釣りで「ラバー・ジグ」というゴムのヒラヒラが付いたタコベイトを地味に小型にしたようなルアーがある。コレはバスが食うという感覚よりは反射でつい口を使ってしまうといった類のルアーだ。だからよっぽど食いがイイ時以外は小さなアタリであったり、底へ落ちてゆく途中にそっとくわえるだけの「食い上げアタリ」だったりするんだけど、この「食い上げアタリ」はそれまで感じていた重みがフッと軽くなるだけなので、柔らかい穂先の竿では非常にとらえにくい。このアタリを取る(同時に掛けアワセるという面でも)ためにバス・プロ達はギンギンに固い竿を使用している。昔、ワタシもバス釣りをやっていた時期があり、固い竿と柔らかい竿との違いはよく解っていたつもりだ。その経験からも「感度がイイ」というのは固い穂先の方だと思う。だから今後は柔らかくてよく曲がる穂先は、アタッた時の「視覚表現に優れた穂先」と言うべきではないのだろうか?と思う。
こうなってくると、力学や物理学のことはよく解らないワタシの仮説ではあるが、最高に「感度がイイ」磯竿というのは、今まで最もと言ってもイイくらい評判が悪かった初期の「中通し竿」になってしまうのだが、本当のところはドーなんだろう?。