中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

ワタシにはわからない ~ディーゼル車の規制

2007-06-26 09:58:18 | 釣り一般
 ワタシの車は年間走行距離が40000km近い。これは仕事と遊びとを共用しているからだ。燃費やエンジンの耐久性の面から考えると選択肢が少なく、どうしてもディーゼルのワンボックス車になってくる。

 ディーゼル車規制が始まって久しいが、ご存じのようにコレは大都市等の規制区域内のディーゼル車の所有者に対して「一定基準の排出ガス規制値以下でない車は、新車登録から9年目以降の車検を通させない」という規制だ。
 内容的にトラック&商用車向けのディーゼル車の規制はやや甘く、国内の自動車メーカーでも対応が可能だったのだが、乗用車向けのディーゼル車の規制は更にキビシイ規制になってしまったので、今のところ対応できていない。
 この規制に対して別に正面から文句を言おうというのではないが、環境問題にキビシイはずのヨーロッパではガソリン車よりもディーゼル車の方が環境にイイとして、全体の半分以上を占める国もあるという。コレはガソリン車よりもディーゼル車の方がCO2の排出量が少ないので、温暖化対策の面で優れているからだ。
 ただし、コレは石油メーカーが軽油の精製時に低硫黄化等をすすめてNOx、その他の発ガン性物質や黒煙を減らすという対策をした上での選択なので、日本国内と単純比較は出来ないらしいが…。

 そんなこんなの理由で今、日本国内で、ディーゼルのワンボックス車に乗ろうとすると、新車では4ナンバーのバンを買うしかないのだ。ただし、そのバンも排気管にDPFという一種の除去フィルターが入っているので、排気ガスの圧力を上げなくてはならない。だからほとんどがターボ付きのモデルになっている。したがって、これらの装置を背負った結果、ワゴンに近い内装を施した4WD車の価格は300万円を軽く超えているのだ。以前だと、ディーゼルターボのワゴンなら250万円くらい出せば中間グレードの中から色々と選択できていたというのに、いつの間にかバンのクセに、こんな高価格になっているのには驚きだ。
 それにバンだと税金面ではメリットもあるのだが、2年目以降の車検のサイクルが短く、わずらわしいし、その際の費用も気に掛かる。更に、ボディサイズが乗用車の3ナンバー枠相当になると、中型車扱いになり、高速道路の通行料金が1.5倍になる。コレは正直言ってかなりキツイ出費だ。

 ワンボックス車の場合は重いこともあって馬力よりもトルクの大きいエンジンの方が合っている。だから、ディーゼルエンジンがピッタリだったのだ。もし、ガソリンエンジンでトルクを充分に満たそうとすると、どうしても排気量を上げざるを得ない。そうなると、クソ燃費の悪い車になってしまう。
 実際に3.5Lのワンボックスワゴンに乗っている知人に燃費を訪ねると、リッターあたり5kmを切ることが多いうえに、その車はハイオク指定になっているという。

 ここで、今私が乗っている3Lディーゼルターボ車との比較をしてみよう。
 6月23日現在、軽油が118円、ハイオクは150円くらいだそうだ。ワタシの場合、15万kmは確実に乗るから、ソコまでが寿命だと仮定しての全走行距離とする。3Lディーゼルターボ車の燃費はリッターあたり7.8kmだ。
 計算すると3Lディーゼルターボ車は寿命までに19230Lの軽油を消費し、そのトータルの金額は2269140円になる。対する3.5Lガソリン車は寿命までに30000Lのハイオクガソリンを消費し、そのトータルの金額は4500000円になる。その差は何と約2230000円にもなるのだ。コレじゃーチョッとした車がもう一台買えてしまう金額なのだ。

 最近テレビで「たかじんのそこまで言って委員会」という番組をよく見る。
その中でこんな本↓

の著者を呼んで色々と意見を交わしていた。早速ワタシも購入して読んでみたが、ここには環境問題の裏側について様々なことが書かれていた。コレを読んだ後でディーゼル車の事を考えてみると、軽油より単価が高く、税収が高いガソリンを買わせようとする、何かの意図があるようにも思えてしまう。
 でも、経済は循環しているのだ。近頃の燃費高騰のアオリを受けると、様々なところに悪影響が出てくるはずだ。例えば、みんなが遠出を控えるようになると、観光地なんかが打撃を受けたりする事にも繋がるかも知れないし、高速道路の利用率も下がることになるだろう。

 モチロン、黒煙を撒き散らす整備不良ディーゼル車に乗る事には絶対に反対だ。しかし、ガソリン車に乗っていても、燃費が悪ければその分CO2をまき散らす量が増えているハズなので「ガソリン車=環境問題に対する免罪符」にはならないと思う。だから、環境に与える影響はガソリン、ディーゼル共に一長一短のハズだ。この際、一方的にディーゼル車を魔女狩りの魔女に仕立て上げるような事はせずに、自動車メーカー、石油メーカーそれに行政担当者が協力し合って、それぞれのエンジンに合った規制でより良い排気ガス対策を行って欲しいと思う。

 早く、対策済みの乗用車用ディーゼル・エンジンを開発してくれないと、経費がかかりすぎて
         遠・征・釣・り・に・行・け・ま・せ・ん!
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする