中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’14 渓流初釣行

2014-06-14 12:30:00 | 渓流&管理釣り場での釣り
■梅雨入りを待って■

 今年も春先からメダイとヒラマサに惑わされ、スタートが遅れてしまった渓流釣り。遅れたこの時期にスタートするのであれば、切っ掛けは「雪代が落ち着いた後の1回目の増水後」ということになるのだろうけど、5月に入って殆ど雨が降らず、そのまま梅雨入りとなってしまった。しかしその期待の梅雨入り後も太平洋側が局地的に降る傾向が強く、ボクが好きなヤマメが釣れる河川=日本海側に注ぐ河川にその影響は殆ど無い状態だった。
 今回の釣行先は、スケジュールの調整がつかず、減ってしまった渓流への釣行回数の中にあっても絶対に外せない河川である、いつもの久婦須川。自ずとここばっかりになっていることを許して欲しいが、この河川の水位計も渇水傾向となっており、行く前から厳しさを感じる状況だった。

 そして、現地に到着。夜明けを待って河原に降り立ったが、水位計で示された数値以上の渇水に驚かされた。

●好況時よりも20cm以上も減水した河原●

 そう言えば昨秋に、この川の水位計はリニューアルされたと聞いているが、もしかすると設置位置や設定が変わっているのかも知れない。恐らく、夏の渇水時を含めて今までで一番水の少ない状況下、「食い渋りとアタリの小ささ」を予測し、好場所では粘ることを念頭に置いて、この日の釣りをスタートさせた。

■食い渋るも、何とか■

 まずは早朝にエサを取りに出てくるはずの瀬の区間を攻めたが、やはり渇水の影響で多くは出ておらず、今期初渓魚である20cmほどのヤマメが1匹のみだった。しかも予想通り食いは渋く小アタリを何度か捉え損ねた末の1匹であった。

●20cmほどのヤマメ●

 「いつもなら素直に食うはず」と思うポイントを普通に攻めても反応は殆ど無い。しかし「居るならここに違いない。」という、信念?の下、エサのローテーションを繰り返して執拗に攻めていった。すると、ポツポツではあるが、アタリを捉える機会が増えるようになった。例えて言うのなら、入浴中にシャンプーが切れていることに気付いたが、今更風呂外に出るのも億劫な時に、「出尽くしたはずのシャンプーのボトルのポンプをシツコク押していると、1回分が出てきた」ような感覚?だ。

●25cm級の登場●

 しかし、前日にも、そしてそれ以前にも高確率で入渓者が居たであろうから、散々叩かれた後では当たり前の大場所ポイントではアタリは無く、全ては小場所での展開だ。
 そして、ギリギリではあるが、尺イワナも登場する。

●やせ気味だが、30cmチョイのイワナ●


■度重なる悪条件の中■

 2時間程が経ち、それまで曇っていた空が晴れ上がってくるという、最悪の状態になってきた。釣りの経験が浅いと、「快晴=絶好の釣り日和」となるのかも知れないが、渓流を始め、海でも沿岸部のような浅いところに棲む魚は「外敵から見れば、水中が見透し易くなる」ことを知っているため、警戒心が強くなって食いが悪くなる。

●明るくなった渓●

 従って、ここから先は更なる粘りが必要になった。しかも「何だか歩きにくい」と思っていたら、足下が…

●パカッ!●

 最悪の事態になっていた。
 しかし、歩くペースが落ちたことが、粘りに関しては貢献したのか?ポツポツながらも釣果は伸びていった。

●これまた25cm級●

 しかし捉えるアタリはずっと渋く、「何か変化を感じれば、即アワセ」と、「じっくり食い込むまでの送り込み」とを、と言っても分析してパターンを掴んだワケではなく、何となくだがその場で感じた「野生の勘」を頼りに使い分けながら攻めていった。
 上述したような状況が重なっていたため、ハリに掛けることができない魚も結構あって、その中にはヒラを返した姿から想像すると尺級ヤマメも居ただけにストレスが溜まる展開が続いた。
 だが、努力の甲斐はあった。チビチビと貯めていった釣果は意外と伸びており、脱渓点までに得た数はイワナを含めて20近くになっていたのだ。サイズはギリギリ尺のイワナの例外を除けば25cm止まりだが、小さい方も18cm以上あったため、そこそこ粒は揃っていたが、このことが逆に心配になった。と言うのも、例年ならウルサくつつく小ヤマメの姿が殆ど無かったからだ。もしかすると稚魚放流の時期がズレていただけなのかも知れないが、漁協の予算がカットされた影響であるのなら、来年以降の資源量にも関わるだけに、喜んでイイ結果ではない。

●脱渓時点では、25cm級止まり●

 一端の脱渓後は車ですぐに入れるところだけを様子伺いしながら下流へと向かったが、ふと橋の上から川を覗いていると気になる淵があった。そこで少し粘ってみると、何と当日最長寸のヤマメが登場し、それを機にこの日の釣りが終わった。

●最後にチョイ出しで釣れた28cm●


■梅雨後期に期待■

 当日は典型的な渇水による影響下で、それこそ胃の痛くなるような展開だった。しかし「手を変え、品を変え」という展開は、言わば、自分にしか出せない魚を釣った気分になる(気分だけで実際にそうなのかは疑問)ので、入れ食いでただただ数が釣れたという展開よりは好きな方だ。ただし、頼りにしている久婦須川では、資源量が減っているようにも思えるだけに今後が心配だ。
 ただし、1度増水して落ち着くとまた違った展開にもなるだろうから、今度はそのチャンスに賭けてみよう。夏場は雨の日が多そうな長期予報も出ていることから、これからチャンスも増えることだろう。釣行機会が減っているボクの渓流釣りだが、これから先にしばらく釣っていない尺オーバーのヤマメが出てくれれば幸いだ。
 と、その前に、靴底自体が外れたために修理不能かも知れないウェーディングシューズをどうにかしなければならないが…。
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