中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

今期最終釣行

2011-10-08 12:30:00 | 渓流&管理釣り場での釣り
■久婦須川での再挑戦■

 日本列島に多大な被害をもたらした台風15号。多くの河川でもその影響をまともに受けており、今シーズンはおろか、来シーズンにかけても多大な影響を及ぼしそうな気配だ。
 今期最終の釣行は、前回にボクが大バラシをやらかしてしまった久婦須川に行って再挑戦を図ろうと思っていたのだが、ここでも一時は水位が1.6m近くにまで増水し、「どうなることやら。」と心配していた。何とかそれが禁漁日までの間に落ち着くことを願っていたのだが、最終の日曜日が目前に迫る頃、ようやく下がる気配が見え始めた。
 とは言っても、釣行予定日の前日にはボクがベストだと思う水位から20cmも高い状況だった。しかし、もう時間は無い。そこで「たとえピンポイントになったとしても、釣りが可能な部分だけでもやってみよう。」と、決行することにしたのだが…。


■冷え込む朝■

 前回の釣行時は残暑の中の釣行であり、夏の虫が支配する渓では、日中は蝉時雨が鳴り響き、いつも恐怖に感じているオロロ(吸血性のアブ)が大量と言わないまでも、まだかなりの数がまとわりつくような状況だった。それが僅か2週間後の、台風一過の渓は一転して秋の虫の音で埋め尽くされるまでに季節は進んでいた。

●明け方、外気温は13度を指していた●


 周囲が薄明るくなる中、太陽と競争しながら準備を進めるが、夏の軽装ではブルッとふるえが来るような冷え込みだ。適水温の低い渓魚にとって夏の照り込みは活性を下げる要因になるが、この日の状況であればそんな心配は無さそうだ。
 ただし、気になることが…。それは渓に響く水流音が大きいことだ。その音は重みと厚みを持った「ゴーッ!」という音であり、水量の多さをうかがい知るには充分な音質であった。

●三日月が山に入り、太陽と交代する●



■水位が高い!■

 準備が整ったところで、河原に向かうが、やはり水位が高い。普段ならポイントになりそうなところも水勢のために潰れており、過去にイイ思いをしたポイント群での経験は役立ちそうになかった。

●実感では前回よりも30cm近く水位が高い●

 ただし、救いはある。それは濁りが減って、水質的には回復に向かいつつあることだ。だから、この日は「キツイ流れの中から逃れた魚が、何処にいるのか?」ということを考えれば答えが出せそうだあった。

 しかし、条件の整うポイントの数は限られていた。それでも何とか探し出して仕掛を投入すると、幸いなことに、そんなところに魚が溜まっているのか、1箇所でのアタリは多く拾える。そして簡単に「つ抜け(一つ、二つといった「つ」の付く数ではない=2ケタの意)」に成功する。
 嬉しいことに、この日は泳ぎの下手な小さな型のヤマメ達は水勢に流されたのか、ほとんどアタらず、20cm以上の、この時期としてはマズマズの型ばかりだった。
 

■消えたポイント■

 そうこうする内に、前回大きな渓魚をバラした区間に差し掛かる。しかし、その光景は無惨なモノだった。まるで上から覆い被さるかの如く流れが押し寄せて、ポイントの呈を成していない。試しに仕掛を流してみるが、オモリの重さを換えようが、立ち位置を変えようがどうにもならず、手の打ちようがなかった。

●写真で見る以上に水勢は強い●


 「どうせ同じところに居るはずはなかった」と自分で自分を言い聞かせつつ、更に釣り上がる。
 居るところと居ないところがハッキリとしているので、釣り方が単調になるが、前回に失敗しているだけに油断はならない。
 20cmクラスの引きにやや飽きつつも、何とか途中の淵と岩陰でこの日の1、2位のヤマメを獲ることに成功するが、堰堤下を含めて入るポイントが無くなってしまい、この日の釣りがあっさりと終わってしまった。結局期待の尺オーバーのヤマメは出ずじまいだった。

●この日2位のヤマメ=25cm●

●この日1位のヤマメ=28cm●


■今シーズンを終えて■

 10月1日をもって、ほとんどの河川では禁漁日を迎えた。そしてこの日の釣りで、今シーズンのボクの渓流釣りが終わった。
 振り返ってみると、尺オーバーはヤマメ、イワナがギリギリの条件だが、各1,それに準ずるサイズが数匹という結果だった。例年、初期にメインとして釣っている高原川が絶不調だったことを考えれば、ソコソコの結果だとは思うが、最終局面に入っての大バラシがかなり痛かった。
 獲れなかった原因は何となく解っている。それは、ついアタリ欲しさのスケベ根性が出て通年で同じタイプの仕掛と竿を使っていたことだ。
 例年、秋口になると、生き残った大型と、活発にエサをとる小型に二分化される傾向があることは判っていたハズだ。だったら、どうせ釣ってもツマラナイ小型は相手にせず、たとえアタリの数が少なくなっても大型を獲るためには、「食う」と信じてそれに対応した強い竿と強い仕掛を使用するべきだったのだ。
 通常だと、渓流竿は年末を前にして新製品の発表があるので、それを踏まえ、今年のオフは十分に吟味して対大型用の竿を追加する予定だ。そのためには、今から懐具合を改善しておかなくては…。
 
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