~その3から続く
「今回は総集編!」という事で…
■バッテリーの色々■
まずは、おさらいも含めて…。
昔からある鉛バッテリーは安価で大電流の放出にも耐えるが、最大電圧が13Vなのでパワーが出ないうえ、重くて大きい。これらの特徴は誰もが知るところだが、もしこのタイプを使うのなら、ディープサイクルと言う、充放電の繰り返しに強いタイプを選ぶべきだ。
リチウム系の場合、小型・軽量・(16.8V電圧による)ハイパワーが売りになり、市場に出ている完成品は大メーカー製品と、海外で生産し、主に通販サイトで販売されている製品(以下、海外生産品と表記)に大別される。
大メーカー製品は販売価格が高いが、価格なりの信頼性と保障に支えられているのに対して、海外生産品はそこそこ価格がこなれているが、通販サイトの購入者評価を見る限り信頼性の低い商品が混在していて、表示系の故障や制御系の故障、防水不良による漏水トラブルが一部に発生しているようだ。
その点、今回紹介した自作品だとバッテリー本体、電圧計や充電器がそれぞれ独立しているため、故障時には一部の交換で済むので、支払った代金の全てが犠牲になる事は無い。そして本体と揃えたパーツ類をトータルしても廉価になるのだが、当然ながら、制作・管理・使用が自己責任になる。
また、ジャンプスターターと言う、モバイルバッテリーを流用する方法も一部に紹介されているが、製品案内を見る限り出力電圧は、ただ「12V」と記されているだけで、内部のセル数他が判らない。例えばリポバッテリーの3セルだと、定格=11.1V、最大=12.6Vになるのだが、この手の商品はUSB電源供給もできるので、「ならば内蔵回路で5Vあたりまで下げているのか?」と思うし、逆に「USB電源がメインなら12V出力は内蔵回路で昇圧しているのか?」と考えてしまう。この辺がはっきりしないと、たとえ10000mAhオーバーの容量があると公称していても、電動リール使用時の容量が算定できない。実際に使った人のネット情報では「1日持たなかった。」という記事が散見されるので、注意が必要だ。
■制作費用■
自作品の気になる費用を計算してみよう。価格はこのご時世で入手し易い通販サイトを中心に、最安値を参考にしているが、一部ホームセンターでの購入価格も入っている。
まずは核となる14.8V・4S(セル)タイプのリポバッテリー本体から。一日充分に使える量=10000mAhを確保するのに最安なのは¥4086の5200mAhで、それが×2本で¥8172になり、10000mAhだと1本で済むが¥10440ほどになる。
それを納めるユニット周りは電極外出しタイプだと、
〔ウォーターガード18=¥780、電極ボルト&ナット(鉄・ドブメッキ)×2組=¥200、ヒューズホルダー=¥300、30Aヒューズ=¥150(2個)、マイナス側接続用の2.0~3.5㎟コード¥150、ターミナル端子¥70(2個)、T型コネクター(オス)¥200、リポバッテリーチェッカー¥600〕の小物が計¥2450.。
これに使用する充電器が「SKYRC iMAX B6(ACアダプター付属)」だとすると¥6000になる。
総計で¥16622~¥18890(約)になり、輸入品の平均販売価格¥23000を下回る価格に収まる事になるし、もう少し安い充電器を探し出せれば、更に購入価格は下がる事になる。
また、ケースの最高値がタックルキューブ1212の¥1480だから、いくらかの送料を支払っても全てが¥20000以下で収まる事になる。
■最後に■
緊急事態宣言下、ヒマに任せて長々と書いてきたが、実際のところ、ちゃんと読み、リポバッテリーの特性を理解した上でないと、他人様にはオススメ出来ない。
また、超簡単な回路ながら、当然ハンダ付け等の作業が必要になる。しかしながら、今回の一連の記事では細かな部分はあえて記さず、わざと画像のみで紹介してきたのだが、これは「ある程度こういった作業に自信がある人向け」だという事の現れと御理解していただきたい。
今のところ、ボクが使用してトラブルに見舞われた事は皆無で、電動リールにフルパワーを供給して楽しんでいるが、リポバッテリー本体にしろ、充電器にしろ、輸入品ばかりだ。よって製品に不安定さがあるかも知れず、それ由来のトラブルが発生する可能性だってある。だから、「くど過ぎる!」と思われるかも知れないが、バッテリーユニットの制作、使用、管理等、全て自己責任で行う事。
「今回は総集編!」という事で…
■バッテリーの色々■
まずは、おさらいも含めて…。
昔からある鉛バッテリーは安価で大電流の放出にも耐えるが、最大電圧が13Vなのでパワーが出ないうえ、重くて大きい。これらの特徴は誰もが知るところだが、もしこのタイプを使うのなら、ディープサイクルと言う、充放電の繰り返しに強いタイプを選ぶべきだ。
リチウム系の場合、小型・軽量・(16.8V電圧による)ハイパワーが売りになり、市場に出ている完成品は大メーカー製品と、海外で生産し、主に通販サイトで販売されている製品(以下、海外生産品と表記)に大別される。
大メーカー製品は販売価格が高いが、価格なりの信頼性と保障に支えられているのに対して、海外生産品はそこそこ価格がこなれているが、通販サイトの購入者評価を見る限り信頼性の低い商品が混在していて、表示系の故障や制御系の故障、防水不良による漏水トラブルが一部に発生しているようだ。
その点、今回紹介した自作品だとバッテリー本体、電圧計や充電器がそれぞれ独立しているため、故障時には一部の交換で済むので、支払った代金の全てが犠牲になる事は無い。そして本体と揃えたパーツ類をトータルしても廉価になるのだが、当然ながら、制作・管理・使用が自己責任になる。
また、ジャンプスターターと言う、モバイルバッテリーを流用する方法も一部に紹介されているが、製品案内を見る限り出力電圧は、ただ「12V」と記されているだけで、内部のセル数他が判らない。例えばリポバッテリーの3セルだと、定格=11.1V、最大=12.6Vになるのだが、この手の商品はUSB電源供給もできるので、「ならば内蔵回路で5Vあたりまで下げているのか?」と思うし、逆に「USB電源がメインなら12V出力は内蔵回路で昇圧しているのか?」と考えてしまう。この辺がはっきりしないと、たとえ10000mAhオーバーの容量があると公称していても、電動リール使用時の容量が算定できない。実際に使った人のネット情報では「1日持たなかった。」という記事が散見されるので、注意が必要だ。
■制作費用■
自作品の気になる費用を計算してみよう。価格はこのご時世で入手し易い通販サイトを中心に、最安値を参考にしているが、一部ホームセンターでの購入価格も入っている。
まずは核となる14.8V・4S(セル)タイプのリポバッテリー本体から。一日充分に使える量=10000mAhを確保するのに最安なのは¥4086の5200mAhで、それが×2本で¥8172になり、10000mAhだと1本で済むが¥10440ほどになる。
それを納めるユニット周りは電極外出しタイプだと、
〔ウォーターガード18=¥780、電極ボルト&ナット(鉄・ドブメッキ)×2組=¥200、ヒューズホルダー=¥300、30Aヒューズ=¥150(2個)、マイナス側接続用の2.0~3.5㎟コード¥150、ターミナル端子¥70(2個)、T型コネクター(オス)¥200、リポバッテリーチェッカー¥600〕の小物が計¥2450.。
これに使用する充電器が「SKYRC iMAX B6(ACアダプター付属)」だとすると¥6000になる。
総計で¥16622~¥18890(約)になり、輸入品の平均販売価格¥23000を下回る価格に収まる事になるし、もう少し安い充電器を探し出せれば、更に購入価格は下がる事になる。
また、ケースの最高値がタックルキューブ1212の¥1480だから、いくらかの送料を支払っても全てが¥20000以下で収まる事になる。
■最後に■
緊急事態宣言下、ヒマに任せて長々と書いてきたが、実際のところ、ちゃんと読み、リポバッテリーの特性を理解した上でないと、他人様にはオススメ出来ない。
また、超簡単な回路ながら、当然ハンダ付け等の作業が必要になる。しかしながら、今回の一連の記事では細かな部分はあえて記さず、わざと画像のみで紹介してきたのだが、これは「ある程度こういった作業に自信がある人向け」だという事の現れと御理解していただきたい。
今のところ、ボクが使用してトラブルに見舞われた事は皆無で、電動リールにフルパワーを供給して楽しんでいるが、リポバッテリー本体にしろ、充電器にしろ、輸入品ばかりだ。よって製品に不安定さがあるかも知れず、それ由来のトラブルが発生する可能性だってある。だから、「くど過ぎる!」と思われるかも知れないが、バッテリーユニットの制作、使用、管理等、全て自己責任で行う事。
貴重な情報をUpしていただいてありがとうございます。
一つの情報です。
コードの直出しの場合の防水についてですが
防水コネクタ・ケーブルグランド
オーム電機 防水型キャプコン OA-W1608
(8mmのコードサイズです)
を使用するとグロメットより防水性能が高いので
解決するのではないでしょうか。
今回、私はこれで作成してみました、
貴重な情報、ありがとうございます。