■ 注文していた本が届いた。『中村屋のボース』中島岳志/白水社。内容の濃い本である、とこのカバーデザインが情報発信している。好きなデザインだ。著者の中島さんについてはしばらく前に既に書いた。若い(1975年生まれ)研究者だ。
帯の文章をここに載せておく。**R.B.ボース。1915年、日本に亡命したインド独立の闘士。新宿・中村屋にその身を隠し、アジア主義のオピニオン・リーダーとして、極東の地からインドの独立を画策・指導する。アジア解放への熱い希求と日本帝国主義への止むなき依拠との狭間で引き裂かれた、懊悩の生涯。「大東亜」戦争とは何だったのか? ナショナリズムの功罪とは何か? を描く、渾身の力作。**
ボースは新宿中村屋の看板メニューとなっている「インドカリー」を伝えたインド人で後に相馬愛蔵と黒光の娘俊子と結婚する。ふたりのロマンスも描かれていて単なる硬い本ではない。
これからじっくり読み進もうと思う。