「おめでとうございます。U1さん、今年も時々誘ってください」
「おめでとうYちゃん、年賀状ありがとう」
「あ、いえ、昨年お世話になりましたし」
「へ~、U1さんってお料理の本も読むんですか?」
「お料理には・・・、ここにあるのはお料理小説、お料理エッセイだからね」
「そうですか。この本は私も読みました。池波正太郎って食通で有名ですよね」
「そうだね。この作家の小説って読んだことがないけれど、何故かこの本は昔読んだね」
「そうですか」
「ところでYちゃんって料理は?」
「一応しますけど。でもひとり暮らしですから・・・」
「ひとりだと頑張ろうって気にならないか。ひとり鍋ってのもね。」
「そうなんですよ」
「『聡明な女は料理がうまい』とかいうタイトルのエッセイ集かな、あったと思うけどね。昔読んだ本だけど」
「そうですか。どうでしょう・・・。料理がうまい女性が聡明なのか、聡明な女性が料理がうまいのか」
「ん? 突然、論理学?」
「そういうつもりじゃ・・・聡明な女性でも料理が得意じゃないって人もいると思うし。でも料理が得意な人って聡明だとは思いますね」
「なるほどね。ところで、突然だけど包むとか巻く料理にどんなものがある?」
「え~、包む、巻くですか? のり巻。ベーコン巻き、アスパラとかベーコンで巻きますよね。それから牛肉で、なんだろう、ゴボウとか巻きます。ロールキャベツ。それから餃子、はる巻き、シュウマイ。卵焼きも巻きますね。あとなんだろう・・・。ほう葉巻きとか。おせちには昆布巻き」
「いろいろあるね」
「そうですね。まだまだたくさんあると思うんですけど・・・」
「これだけ出てくればリッパ」
「でも、突然どうしたんですか? あ、分かった。U1さんのブログって包むもテーマにしてるから? え~、じゃこの会話もブログネタにするんですか?」
「そう。じゃ次。包むとくるむの違いって分かる?」
「え? 包むとくるむ? くるむって方言じゃなくて標準語ですよね。え~なんだろう・・・。新聞紙に包む、くるむって両方言いますけど、包装紙にくるむとは言わないと思いますけど。だから包む方が包むものの形に合わせて丁寧に包む。くるむほうが、ざっといい加減にというか・・・」
「なるほど。確かにね」
「でも、どうしてそんなこと考えたんですか?」
「諏訪には「たてぐるみ」と言って蔵を、ま、住宅などにくるんだ民家があるんだけど、なぜ包むではなくてくるむなんだろうって思ってたし、さっきYちゃん、ほう葉巻きを挙げたけど、あれは巻くじゃなくて包むだと思うんだよね、言葉の使い方が曖昧だなって思ってさ」
「そうですね。でも、日常使う言葉って厳密な定義づけがされている訳ではないでしょう」
「そうだね、長年の習慣みたいなこともあるだろうし・・・」
「Yちゃん、この近くに美味いラーメン屋があるから、行こう」
「え?どこですか?」
「ヒント、なると巻きの入っているラーメン」
「なると巻きって・・・、巻くとか話してたからですか?」
「そう」
*****
「このなると巻きってどうやってつくるんだろうね」
「この渦ですか。知らない」
「なるとってどっちが表か知ってる?」
「え、これって表裏があるんですか・・・ウソだぁ」
「「の」に見えるほうが表らしいよ。カネ久というメーカーのHP*に出てた」
「ほんとですか?」
まだまだ会話は続いたのですが・・・この辺で。
*なると巻きの表裏→ なると巻き