透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

小浜

2009-01-24 | A あれこれ



 オバマ氏の大統領就任式を200万の米国民が直接見届けたそうだ。その様子が新聞に載っている。会場を埋め尽くしている人の波は実写とは思えない。200万といえば長野県の人口とほぼ同じだ。

混迷するアメリカ社会の再生を氏に託した、ということだろうが、どうなることだろうか・・・。 柄にも無いことを書いてしまった。

さて、本題。「民家 昔の記録」今回はオバマ氏に因んで、若狭湾に面する福井県小浜の民家。

寄棟屋根の上にちょこんと小さな切妻屋根をのせたような入母屋。直線的で端整な形が美しい。棟には5つの針目覆。

隣りの白壁の蔵、背景の里山と共に醸し出す「日本のふるさと」の風情。ここを訪れたのは1981年12月。しばし追憶・・・。




明け方、この本をざっと読んだ。1961年(昭和36年)発行の民家の本。神田の南洋堂で79年10月に購入。屋根の類型の地理的な分布に関する論考。屋根を型、葺材、棟のつくりなどの観点からいくつかのタイプに分類している。「民家の屋根のタイポロジー」。掲載されている多くの写真を見ているだけでも楽しい。

観察対象を外見上の屋根型だけに絞っているのは、私と共通している。

『日本の民屋 ―屋根型の地理―』丹生谷 章/地球社