080103撮影
■ 南禅寺方丈庭園。小堀遠州作の虎の子渡しと呼ばれる枯山水庭園。親虎と子虎に見立てた石、川を表す白砂、ということで虎の親子が川を渡っていく様子を表現しているのだそうです。
昨年の正月に日帰りで京都まで出かけたとき、この庭園を観てきましたが、「繰り返しの美学」を訪ねるのが目的でしたからゆっくり鑑賞してはきませんでした。もっとも日本庭園の鑑賞眼もありませんが。
「見立ての手法」は日本庭園によくみられるようですが、説明を聞かないと、いや、説明を聞いてもこの庭園の虎は見えません。
繰り返しの美学は実にシンプル。確かに美しいとは思いますが、多様な解釈ができるというような美ではありません。
日本庭園は、いかようにも解釈ができるような気がします。龍安寺の石庭のように抽象的な庭園なら尚更です。
少し「日本庭園の壺」を勉強して、今年は何箇所か訪ねたいと思います。で、今一番行ってみたいのは高岡の瑞龍寺。シンメトリックな伽藍配置。ここのモダンな庭園は写真でしか見たことがありません。この寺は五木寛之の「百寺巡礼」にも出てきます。
紅葉のシーズンにでも出かけることができるといいのですが。