透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

路上観察 繭蔵

2009-03-05 | B 繰り返しの美学
 長野県の安曇野市内にある繭蔵。7間×5間、3階建ての大きな蔵。通風用の窓の千鳥配置、平面的な繰り返しの美学。

解体工事が始まって外壁の土壁がはがされて、構造材がむき出しに。柱が3尺ピッチに並んでいます。




                  090211撮影

近づいて見ると、小さな楔を打って細い縄を菱形にかけています。壁土の剥落を防ぐための工夫ですね。下塗りの壁土の藁すさの混入量は多く、上塗りは少ないです。楔は木の繊維方向に打たれていることが、よ~く観察するとわかります(この写真では無理かなぁ)。

路上観察してから早や1ヶ月。解体はもう相当進んでいて、棟木(略算してみると重量は1トン以上)も取り外されているとの事。今週末また観察に出かけなくては・・・。