透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

路上観察 レアな道祖神

2010-05-15 | B 石神・石仏

路上観察 朝日村の道祖神 高さ45cm  100515

道祖神は「どうろくじん」ともいわれていたそうで、この文字碑にも「道録神」と彫ってある。「録」を使ったものはこの地方には少ないとのことだ(私は初めて見た)。

宝暦十三癸未年の刻字がある。江戸中期、1763年の造立だ。この道祖神は松塩筑(松本、塩尻、東筑摩郡)地方で最も古いものとされている(*1)。

道祖神には像を彫ったものと文字を彫ったものとがあるが、朝日村に31体ある道祖神で文字碑は2体のみ。これはレアな道祖神ということになる。



*1「信州朝日村の道祖神」 朝日村教育委員会編集 1986年発行 による。


009 小学校前庭の火の見櫓

2010-05-15 | A 火の見櫓っておもしろい

  
009

山形小学校にて 路上観察ではなくて、正門から少し校内に入って観察した。 100504

①屋根の形状と飾り:四角錘。四隅にカールされたひげ。カールひげと呼応する頂部の飾りのデザインがエレガント。オーニングに付いているような「ひらひら」状の飾り。

②見張り台の形状と手すり、その他:四角形、隅切り。手すりは等辺山形鋼。手すり子は屋根頂部の飾りと同様のデザイン。半鐘は無い(火の見櫓として使っていないのだから当然か)。

③主要構造部の平面形、材質、部材の接合方法:四角形、部材は等辺山形鋼。ブレースは丸鋼。リング式ターンバックル。

④梯子:肉厚のフラットバーと丸鋼

⑤基礎の形状、その他:塊状コンクリート基礎、深さは不明。

⑥敷地及び周囲の状況、その他:小学校の前庭に設置されていた。現役を引退した火の見櫓を処分するのがもったいなかった? 使途不明。これとよく似た現役の火の見櫓を見かけている。そちらを観察しなくては・・・。


 追記:昭和30年に山形村役場前に建設された火の見櫓を残した。