路上観察 朝日村の道祖神 高さ45cm 100515
道祖神は「どうろくじん」ともいわれていたそうで、この文字碑にも「道録神」と彫ってある。「録」を使ったものはこの地方には少ないとのことだ(私は初めて見た)。
宝暦十三癸未年の刻字がある。江戸中期、1763年の造立だ。この道祖神は松塩筑(松本、塩尻、東筑摩郡)地方で最も古いものとされている(*1)。
道祖神には像を彫ったものと文字を彫ったものとがあるが、朝日村に31体ある道祖神で文字碑は2体のみ。これはレアな道祖神ということになる。
*1「信州朝日村の道祖神」 朝日村教育委員会編集 1986年発行 による。