透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

406 波田の火の見櫓

2013-01-27 | A 火の見櫓っておもしろい

 

406





 

 安曇野のヤグラー、のぶさんが紹介していた松本市波田下波田の火の見櫓を見てきた。

乗り鉄の場合、鉄道の全貌が分かっているからよいが(もちろん完乗するのは容易ではないが)、火の見櫓の場合、所在地が全て分かっているわけではないので身近なところにも未見の火の見櫓がまだまだあると思う。これもその1基。

4角形の櫓、8角形(立体形:8角錘)の屋根、隅を面取りした4角形の見張り台。見張り台の装飾的な手すりは整っていて好ましい。スピーカーは火の見櫓には全く似合わない。高さは優に15メートルを超えている。

脚部は1面のみアーチ状の構成になっている。このような場合、櫓内に梯子が設置されていて(上の梯子とは逆に左から右に向けて掛けられる)アーチ部が出入口のことが多いと思うが、この火の見櫓は梯子が櫓の外側に設置されている。では、櫓の正面のみアーチにしたのは何のためだろう・・・。

下の踊り場のところにこの火の見櫓の製作所(宮川鉄工所)と建立年(昭和34年)を示すプレートが取り付けられている。

立ち姿。踊り場が2ヶ所あるせいなのか、櫓のすっきり感がいまひとつ。櫓はもう少しスレンダーの方が好ましい。

でもアーチの曲線は美しい!これで脚の根元まで伸びていたら・・・。


 


包むについて考える

2013-01-27 | A あれこれ

 「包む」については次の2つのことについて考えることになる。

① 包む目的 何のために包むのか 

ものの汚損を防ぐため、散在しないようにまとめておくため、運ぶため 装うため、形がきちんと定まらないものの形を整えるため、隠すため。いまのところものを包む目的を次の通り挙げている。

・守る
・装う
・運ぶ
・まとめる
・隠す
・形を整える

包むという行為の範囲、対象を広げると、家族を包む「家」なども挙げることができるだろうが、発散してまとまりにくいので、とりあえず対象から外しておく。ふたりを包む夕闇や、忍び合う恋を包む夜霧などは歌の詩の世界、やはり対象外としなければまとまらないだろう。

② 包む方法 何でどのように包むのか 

まず浮かぶのは風呂敷。昔ほど使われなくなったかもしれないが、風呂敷はいろんなものを包むことができる。包むものの大きさや形などによっていろんな包み方がある。

包装紙。文字通り装うために包む紙で一升瓶を包む、菓子箱を包む、こづかいを包む・・・。

着物。人を包む(くるむ)布を加工し、袖をつけたもの捉えてみる。隠す、整える、装うという目的。

包むのに都合のよい形にあらかじめしてあるもの、従って包むものの大きさや形に合わせて形をつくる、つまり包むという行為の伴わないもの、例えば袋、鞄、箱、籠、ビンなどをどのように扱うかも考えなくてはならない。

難しい。でも、おもしろそう・・・。


目黒区美術館で2011年に行われた展覧会