透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

安曇野の道祖神

2013-01-19 | B 石神・石仏


撮影日 130113

 安曇野には道祖神が数多く祀られている。先日安曇野市堀金(旧堀金村)で祠に納められた道祖神を見かけた。真円の中に彫り込まれた双体道祖神で円の外側には「天保十三寅年、二月吉祥日」と建立年月が刻まれている。

平安貴族風。少し摩耗していて細部がはっきりしないが、女神が酒器を手にしているようにも見えるし、握手をしているようにも見える。でも、どちらでもないような気もする。


天保13年は西暦1842年。


405 白馬村の火の見櫓

2013-01-19 | A 火の見櫓っておもしろい

 
405

 白馬村を通る国道148号添いに立っている火の見櫓。この道路は何回も通っているのに、いままでこの火の見櫓に気がつかなかった。よく目立つのに・・・。

前稿で取り上げた小谷村の火の見櫓は梯子が櫓の外に設置されているので、見張り台の平面形がちょっと変わっていたが、この火の見櫓は梯子が櫓の内部に設置されていて、見張り台の形状はよくある円形になっている。三角形の櫓に円形、立体形としては円錐形の屋根という一般的なタイプ。



見張り台の様子を見ると、表面に乳と呼ばれる突起のついた半鐘(寺の梵鐘と同様)が吊り下げられている。吊り下げる位置は見張り台の中心を外してある。こうしておかないと立ち位置に困る。

他にモーターサイレンと消火ホースを干すときに使う小型のウィンチ(手すりにホースをかけるフックが見当たらないが・・・)、それから照明器具が設置されている。

雪面がレフ板の働きをして、屋根下面の骨組みの様子もきちんと写っている。雪が無いと晴天時にこのように写ることはない。

床面の骨組みの様子もわかる。櫓の柱をつなぐ3本の梁と円形の外枠材を放射状に付けた小梁でつないでいる。そこに平鋼(フラットバー)を渡して床面を構成している。



脚部。下部が雪に埋まっていて全体の様子が分からないが、きれいなアーチ状の部材が使われている。この部分も前稿の火の見櫓と比較すると違いがよく分かる。もう何回も書いたが、脚部はアーチ形の部材が好ましい。

半鐘を叩いているのか確認を要す。


 


404 小谷村千国の火の見櫓

2013-01-19 | A 火の見櫓っておもしろい

 
404

 塩の道と呼ばれる古道が通っている小谷村千国の古い集落には火の見櫓が立っているに違いない。そう考えて国道148号から入ってみた。予想通り、道路沿いに火の見櫓が立っていた。

3角形の櫓、雪が積もっていて形が分かりにくいが6角形の屋根、見張り台は下の写真のような円の一部が欠けたユニークな形(いずれも平面形)。

高さはざっと13、4メートルくらいとみる。梯子は櫓に外付けされているが、この高さで踊り場も無く、外付けの梯子を昇り降りするのはちょっと、いやかなり怖いだろう。

モーターサイレンも、防災無線のスピーカーも設置されていないのは好ましい。半鐘は今でも叩いているのだろうか・・・。このことについて村内に住む知り合いに電話してみたが、「?」とのことだったので調べてもらうことにした。後日、結果を追記したい。

追記:Cさんから電話をもらった。小谷村では今も半鐘を叩いているとのことだった。村内の全地区で叩いているかどうかは分からないとのことだった。だが、各分団で対応が違うということは、まずないだろう。だから、村内全域で叩いているのだろう。