■ 今日(28日)、朝刊(信濃毎日新聞)にこの見出しの記事が載った。ドイツのハノーバーで支柱が木造の風力発電装置が稼働を始めたという。
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ドイツの童話というと、グリム童話。グリム童話でまず浮かぶのが「赤ずきん」と「白雪姫」、それから「ヘンゼルとグレーテル」。これらの童話の舞台はいずれも森。ドイツは豊かな森が身近な存在なのだろう。
さて、先の記事は風力発電装置の高さが100メートルあって、支柱がトウヒなどの集成材でできていること、1基で1,000世帯分の発電能力があること、耐久性が40年くらいあることなどを伝え、さらに昨年ドイツは国内の消費電力の約25パーセントを再生可能エネルギーで賄ったことなどを伝えている。
ドイツは2022年の脱原発を決めている。風力発電装置が既に約23,000基もあるようだが、太陽光発電と共に更に増えていくのだろう。
森林国ドイツでは木材を積極的に活用するという目論見からか、風力発電装置の柱まで木を使うという徹底ぶりだ。「環境保然」ということを本気で考え、実践しつつあるドイツ。福島第一原発の大事故にも懲りず、原発必要論を政財界が唱える日本とは大きな違いだ。