1157 北杜市須玉町大蔵 4脚44型 撮影日190413
①
1156 北杜市須玉町大蔵 4脚4〇型 撮影日190413
■ 火の見櫓観察 基本は火の見櫓のある風景を観賞すること。富士山然り。富士山を分析的に観る人は限定的だろう。
これは好きな構図だ。生活道路が奥行き方向に伸び、両側に民家が建ち並ぶ。そこに火の見櫓がすくっと立っている。このような様子をどう表現したら良いだろう。桶を束ねる「たが」のように火の見櫓が風景を束ねているとでも言えば良いか。いい風景だな、と思う。②
火の見櫓に近づくにつれて風景を成す要素が少なくなっていく。火の見櫓の下あたりで派手な色の服を着た子どもが遊んでいたら、絵になるんだけど。
火の見櫓のなだらかな末広がりのカーブが美しい。③
道をさらに進んで反対側から観る。①の写真は桜の木のあたりから撮った。
近づいて見張り台と屋根を観る。4本の柱と4角形の屋根はうまく納まる。屋根下地を細かく入れている。手すりの飾りの繊細な意匠がなかなか好い。
脚の付け根にアーチ部材を入れている火の見櫓をまだ見ていない。
1155 北杜市高根町長沢 長沢公民館 4脚44型倉庫またぎ 撮影日190413
■ 北杜市の火の見櫓巡りは今回が初めてではない。運転しながら目に入る前方のどんな情報で例えば交差点を直進、右折、左折の判断しているのか自分でもよく分からないが、前回と同じ道路を走行することがあり、18基の内、既に観ている火の見櫓が6基あった。
13日の北杜市の火の見櫓巡りで12基目は、まず選ばないだろうという道路を敢えて進んで出合った。右に曲がろうと思った交差点を左に曲がるなどして長沢地区まで行った。
火の見櫓の立っている敷地より高いところに生活道路があり、そこから俯瞰的に見ることができた。消防倉庫の屋根・外壁ぎりぎりにH形鋼のフレームを組んで、その上に火の見櫓を建てている様子が分かる。前稿の箕輪新町の火の見櫓もこのような方法が採られているのだろう。このような火の見櫓を見るたびに「なぜ?」と思う。なぜわざわざこんなことをしたのだろう、火の見櫓を建てる敷地はそれ程広くなくてよいから、近くに見つかるだろうに・・・。
見張り台とほぼ同じ高さから観察することができた。以前同じ北杜市内でやはり俯瞰的に観ることができた火の見櫓があった(*1)。
上フランジと火の見櫓の柱脚を接合している。接合部をもっとアップで撮れば接合部の詳細が分かったのに・・・。まだまだうっかりミスを時々する。チェックポイントを意識して、時間をかけて細部までじっくり観察しなくては(反省)。
H形鋼のフレームと倉庫のスラブ・外壁とはクリアランスが確保されていて、接していない。スラブの端を貫通させている火の見櫓もあるが、どのような判断に基づく違いだろう。
*1 北杜市内で以前観た火の見櫓 このような俯瞰場があるのはまれだ。