透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 安曇野市豊科の火の見櫓

2019-04-06 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 冬の間火の見櫓巡りを控えていたが、気候も良くなってきたので再開する。

この火の見櫓は既に2010年12月に見ている。豊科ICの北東側の集落内にあり、徳次郎公民館ののすぐ近くに立っている。松本平では標準的なタイプの3脚〇〇型(脚・柱が3本で屋根の平面が円形、見張り台も円形)だ。


(再) 安曇野市豊科田沢 3脚〇〇型 撮影日190406


東向から見た全形



どうも柱が少し曲がっているようだ。



3本の柱材の上端に等辺山形鋼の繋ぎ材をかぶせるように納めて両部材を接合し、その上に円錐形の屋根を載せている。屋根の6角形の下地材に付けたガセットプレートと柱上端の梁材というか繋ぎ材をボルト接合しているように見える。溶接もしているだろう。この部分に注目してもっとよく観察していればはっきり分かっただろうに・・・。

 

見張り台の床面には平鋼を間隔広めにすのこ状に設置している。平鋼を1方向に並べているが、右の写真のような別の敷き方もある。



持ち出し部分を見る。櫓の横架材とは別に床の平鋼を受ける山形鋼を3角形の角のところで曲げて持ち出している。なるほど。

 

左:丸鋼のブレースの端部、ガセットプレートにボルト止めしている。

右:脚部のアーチ部材の端部、柱材とガセットプレートを介してリベット止めしている。