■ 今朝(23日の朝)「インターステラー」をDVDで観た。2014年の年末にシネコンで観ている映画。その時の記事に加筆して再掲する。
この映画にはワームホールやブラックホール、それからブラックホールの周りに起こる強い潮汐力や時間の遅れ(ずれ?)などの宇宙理論が出てきて、ストーリーの展開上重要な役割をする。余剰次元という概念も出てくる。これらの理論、概念は私のような凡才にはイメージすることも、理解することも到底できない。でも映画は十分楽しめた。
重力理論の権威が映画製作に関わっているそうで、回転するブラックホールの映像化には最先端の知見が活かされているそうだ。
寿命の尽きかけた地球、人類は生き延びることができるのか・・・。移住可能な他の惑星を探すという、よくある宇宙もの。
娘に必ず帰ってくるからと言い置いて宇宙の旅に出る父親。娘との約束を果たすことはできるのか・・・。父親は重力を研究している娘に宇宙飛行で得られたブラックホール内のデータを伝えることはできるのか・・・。 その方法は? 娘は重力問題の解を得ることはできるのか・・・。そして人類は生き延びることができるのか・・・。
宇宙理論を取り込んだ実に壮大なSF映画だが、この映画のテーマを私は「時空を超えて伝えられる娘への愛」と理解した。家族愛はアメリカ映画の主要なテーマ。単なるSFに終始しないで、このようなテーマをバランスよく織り込んでいるところもすばらしい。
キューブリックの「2001年 宇宙の旅」を思わせる映像表現が何カ所かあることに今回気がついた。オマージュ的な扱いをしているのかもしれない。
初稿:2015.01.02