透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「着陸拒否」

2020-05-16 | A 読書日記

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 書棚に残した文庫本を数えると、250冊くらいだった。中には「僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろう」的な本もあれば、もう一度読むかもしれない本もある。『着陸拒否』ジョン・J・ナンス(新潮文庫1997年)は後者の1冊。

カバー裏面の本書紹介文から引く。**フランクフルトを発ったクワンタム航空66便のホランド機長は絶句した。心臓発作の急患を乗せたジャンボの緊急着陸が拒否されたのだ。患者があるウイルスに感染しているというのが理由で、管制との交信がCNNにすっぱ抜かれると、欧州各国は次々と66便を拒絶。(後略)**

この小説、再読するなら今。


 


目次のデザイン

2020-05-16 | A 読書日記

 建築家・宮脇 檀さんの書く文章が好きで、昔よく読んでいた。自室に何冊もあるが、この際、全て友人にあげることにした。書棚から取り出してパラパラとページを繰っていて、目次のデザインが本によってかなり違うことに気がついた。昔は本のデザインは今より個性的だったのかもしれない。

①は上揃えのオーソドックスなデザイン。②のような下揃えはあまり見ない。③はセンタリングしている。④は横書き(本文は縦書き)。

映画のエンドロールの出演者表示にもデザイン上の工夫があるが、同様に本の目次にも工夫がある。手元の本の目次を見比べるのも楽しい。