透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

同じ風景を描いても

2023-06-09 | A 火の見櫓のある風景を描く



 このところ慎重になり過ぎていた、と反省。線描に時間をかけすぎないこと、と自分に言い聞かせて描き始めた。スーッと一気に線を引く。そうしないと線に勢いが無くなってしまから。やはりライブな線でないと。電柱が曲がっても気にしない、気にしない。それも味だと。風景構成要素の大きさや位置関係も雰囲気で。線描は目標の30分を少しオーバー。

私が今使っている透明水彩絵具は色が鮮やか。敢えて言えば色が強く、前に出る(あくまでも私の個人的な、そして感覚的な感想に過ぎないが)。私の気持ちに色を同調させるのが難しい。意識的に筆に水を多く含ませてみた。水を多く含ませても彩度は落ちないが、当然薄くなる。で、色の表情はフラットになり、弱い印象になる。近景、中景、遠景の表情にするための色の調整は難しい。

下は上のスケッチの前日に描いたもの。近くの木は濃く、遠くの木は薄く着色したが、なんだかバラバラな感じでまとまっていない・・・。この反省から描いたのが上のスケッチだが、印象が弱い・・・。

ここを描くのは4回目。スケッチは難しい、でも楽しい。




火の見櫓のある風景 長野県朝日村にて