透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「マイ遍路」

2023-06-13 | A 読書日記

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 四国遍路に憧れている。また、我が家の菩提寺の宗派・真言宗の開祖、空海のことを知りたいとも思っている。

先日書店で目にして買い求めた『マイ遍路 札所住職が歩いた四国八十八ヶ所』白川密成(新潮新書2023年)を読み終えた。第五十七番札所・栄福寺の住職である白川密成さんの四国霊場八十八ヶ所巡礼の記録。

白川さんはおよそ1200kmの全行程を8回に分け、68日かけて歩いた。この本ではこの8回にそれぞれ対応させた8章で構成している。章の始めに札所や白川さんが利用した宿を載せた地図が掲載されている。地図は分かりやすく、デザインもよい。各霊場の位置関係を把握するのに役に立つ。この地図を参照し、ネットで探した霊場の写真を見ながら、読んだ。

本文からの引用ばかりでは気が引けるので、1か所だけ。

**世界の巡礼の中で、スタートからゴールに直線的に向かうのではなく、遍路のような円環をぐるぐると廻る、いわゆる「回遊型巡礼路」は稀である。** 白川さんは続けて、**〝行く〟ようであり、〝帰る〟ようでもあり、またそのどちらでもないような不思議な道のりが貴重であるからこそ、世界から人々が集まるという新しい遍路文化が開かれようとしている。**(283頁)と指摘している。

なるほど! 確かに、四国遍路は円環構造・・・。

今年、2023年は空海の生誕1250年を記念する年だという。このような年にこの本を読んだのも縁かもしれない。


 


40年以上も前に発行された切手

2023-06-13 | D 切手



 火の見櫓が縁で知り合いになったKさんから届いた封書に貼られていた切手。50円切手も20円切手も見るのは初めてで、ネットで調べた。

50円切手は1978年(昭和53年)に発行された自然保護シリーズのコマクサ。Dicentra peregrina という学名まで表示されている。

20円切手は1980年(昭和55年)の年賀切手。この年の干支は庚申(こうしん、かのえさる)で、多くの庚申塔が建立された(過去ログ)。

次の庚申の年は2040年、今年は2023年だから、17年後・・・。


 


名刺 昨日の2枚

2023-06-13 | C 名刺 今日の1枚

 今から2か月近く前、松本市内のある会社の社長から火の見櫓講座をお願いしたいという連絡をいただいていた。講座の予定日は17日土曜日。昨日(12日)、会社にお邪魔して講座用に作成したパワーポイントのデータが会議室の大型ディスプレイに問題なく映し出せるか、確認した。全く問題なし。プロジェクターでスクリーンに映すのとは違い、実に鮮明で美しい。

204枚目 205枚目

仕事上お世話になった社長と改めて名刺交換、事前打合せに同席された主任の方とも名刺を交換した。お二人にお渡しした名刺は204枚目、205枚目だった。


2010年の5月に出会った木造の火の見櫓 大町市美麻(旧美麻村)

昨年(2022年)8月の火の見櫓講座(過去ログ)からおよそ10か月ぶり、12回目の講座。社長は社員に趣味を持って欲しいから、と講座依頼の理由を話された。

趣味らしい趣味の無かった私にとって、この火の見櫓との出会いは幸運だった。そう、やはり趣味がないと人生味気ない。講座でははじめに社員の皆さんに、このことについて私の経験をお話ししたいと思う。