透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

15茅野市玉川の火の見櫓

2023-06-04 | A 火の見櫓っておもしろい


1479 茅野市玉川 3柱6〇型トラス脚(トラスもどき)2023.06.01

 6月1日の火の見櫓、狛犬、オオカミ様巡りの最後は珍しい火の見櫓だった。火の見櫓の手前左側にある大きな蔵に妻垂れが設置されている。火の見櫓に沼らなければ、民家観察を続けていたと思う。

南信地域では少ない3柱タイプ。加えて高さ10メートルはありそうな見張り台まで外付け梯子で上るようになっている。櫓の中間にある踊り場も外付け。3角形の櫓の外側に4角形の踊り場と設置してある。踊り場までは何とか上れるかもしれないが、そこから上は私には無理だと思う。


下から見上げると、2つの半鐘がセンター線上に見えた。




脚はトラスもどき。3角形を構成していないのでトラスとは言えないけれど、便宜的にトラス脚としている。


火の見櫓巡りをするとよく歩く。この日の歩数は6,741歩だった。

終日つき合っていただいた、ひのみくらぶ会員・藤田さんに感謝します。


 


14茅野市宮川 酒室神社の狛犬

2023-06-04 | C 狛犬

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 茅野市宮川の酒室神社を再訪した。狛犬をもう一度見たくて。

既に書いたことを繰り返します。神社の参道や拝殿前に鎮座する一対の狛犬(参道狛犬)は別々の霊獣で、拝殿に向かって右が獅子、左が狛犬(想像上の動物)です。狛犬は頭に角がある一角獣。この神社の狛犬の後方は拝殿ではなく、社務所です。敷地の状況による制約があったのかどうか、拝殿は上掲写真の左隅にチラッと写っています。

仁王像と同様に獅子は阿形、狛犬は吽形。いつ頃からか、狛犬の頭の角がなくなり、獅子と狛犬の違いは口を開けているか、閉じているかだけになってしまっています。

さて、酒室神社の狛犬。向かって右側の獅子に本来ないはずの角があり、左側の狛犬には角の代わりに団子のような宝珠が付いています。また、口の開閉を見ると、獅子は当然開けているけれど、閉じているはずの狛犬(写真②)も歯が見え、口を開けているように見えます。5月16日に初めて見た時にこのことに気がつき、もう一度見たいと思った次第です。








真横からも、獅子も狛犬も口を開けているようにしか見えなません。角と宝珠を除き、両者の姿の違いが分かりません。体の巻き毛も尾の様子も同じにしか見えません。

後ろから見たらどうだろう・・・。




違いがわかる男のコーヒーも飲みますが、この獅子・狛犬の違いがわかりません・・・。


国立国会図書館デジタルコレクションのデータ

酒室神社の獅子に角があるのは、1794年(寛政6年)に刊行された『諸職画鑑』というイラスト集の獅子(右側)に角が描かれていたために、それを参考にしてつくったことに由るのではないか、と思いました。

明治初期までに、イラストの間違いに気が付き、角付き獅子は彫られなくなった、といいます。ならば、酒室神社の獅子・狛犬は江戸末期ころまでに彫られた古いものかもしれない・・・。


台座の刻字は昭和十一年七月、としか読めません・・・。では、なぜ?

分かりません・・・。


酒室神社は諏訪大社上社の末社 ご祭神は酒解子之神(さけとくねのかみ)


13富士見町富士見の火の見櫓

2023-06-04 | A 火の見櫓っておもしろい


いいなぁこの風景、スケッチしたいな。


1478 富士見町富士見若宮 4柱44型トラス脚(垂直) 2023.06.01

 富士見町の火の見櫓巡りは既に何回かしているけれど、町のほぼ中央を通っている国道20号の西側は巡ったエリアが限定的で、このあたりは今回が初めてだった。6月1日、この日見た火の見櫓は坂本鉄工所で製作されたものが何基かあり、その整た姿かたちに慣れていたので、この火の見櫓は新鮮だった。

櫓はトラス脚だけ垂直にして、その上を見張り台まで逓減させた少し太めの火の見櫓だ。4隅の脚の付け根部分は柱が折れた状態(構造上の不連続点)で強度的に不利になりがちだ。

このような姿かたちをみると、なぜかバレーリーナがつま先立ちしている様に見えるし、動物の脚のようにも見える。ものの形を捉え、認識するヒトの脳は不思議だ。


見張り台に半鐘はなく、踊り場にある。木槌もあって好ましい。





火の見櫓の横に消防信号板を立て看板のように設置してある。