■ 「男はつらいよ」シリーズを再び見始めた。昨日(16日)見たのは第4作「新 男はつらいよ」。
競馬で大穴を当てた寅さんが、おいちゃん、おばちゃん孝行を考えてハワイ旅行を計画するも、納めた旅行代を旅行会社の社長に持ち逃げされしまう。近所の手前、羽田まで行き、深夜にとらやに帰る。ひっそり隠れていると、泥棒(財津一郎)が・・・。そのドタバタ騒動が前半で描かれる。
マドンナの春子さん(幼稚園の先生、栗原小巻)は後半になってようやく登場する。ハワイ旅行の件でおいちゃんたちともめて、とらやを飛びだしていった寅さんがひと月後にとらやに帰ってくると、春子さんが2階に下宿していて、寅さん一目惚れという展開。
寅さんとマドンナが言葉を交わすことはあまり無い。マドンナには恋人がいて、あっけない幕切れ。春子さんの「寅さん好き度」は☆☆☆☆☆。一緒にボートに乗ったりもするけれど、寅さんが好きだからという訳ではなく、偶々下宿をしているとらやのおいちゃんの甥っ子だから、無下に断るわけにもいかなくて、という感じ。まだシリーズ4作目で、寅さんとマドンナとのやり取りをストーリーの中心に据える、というパターンになっていないように思う。
寅さんとマドンナがどのように出会うか、ということにも注目していきたい。第1作、第2作はマドンナがとらやから徒歩圏内に住んでいる。ちなみに第1作のマドンナ・冬子さん(光本幸子)は御前様の娘、第2作のマドンナ・夏子さん(佐藤オリエ)は寅さんの恩師の娘。第3作のマドンナ・志津さん(新玉三千代)は旅館の女将、旅先で出会う。ぼくは旅先で出会うパターンが好き。
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