透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

松本市白板の八幡神社の狛犬

2015-04-25 | C 狛犬



■ 先日善光寺の御開帳に出かけたが、その帰りに列車の窓からJR篠ノ井線沿いにあるこの神社の狛犬が見えた。早速出かけてみた。


拝殿


本殿


宝物庫

狛犬の棲息環境はこんな様子。石畳の参道が拝殿に向かって伸びている。拝殿の手前にかなり高い台座があってその上に狛犬が1対、顔をこちらに向けて構えている。狛犬が守護する御祭神は譽田別命(ほむだわけのみこと)。

神社は永正年間(1504~1520年)に白板神田の地に創設されたが、永禄2年(1559年)に近くを流れる奈良井川の氾濫で社殿などが流失してしまった。その後、慶安元年(1648年)に至る凡そ90年の間、幾度も社殿を造営しては水禍の惨を被ってきた。漸次荒廃し、神社の跡と名前を残すのみとなっていた。慶安4年(1651年)に現在地に社殿を造営して遷座の大典を執行した(境内の案内板の由緒書の大意)。

   



拝殿に向かって右側、阿形の獅子。豊かな鬣(たてがみ)が渦を巻いている。若々しくワイルドな印象。後脚は見えない。前脚の下に子どもがいる。





左側、吽形の狛犬 やはり子どもがいる。本来獅子(右側)と狛犬(左側)は別の動物だが、そのような意識は両者の造形からは感じられない。



 

誕生年は昭和3年(1928年)。石工は田近勝之。




境内の奥に立っていた。


 取材日 150418、25


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。