■ 既に書いたが今月(6月)16日に諏訪大社 4社巡りをした。その時、上社本宮のすぐ近くにあるこの神社に道祖神が祀られていることに気がついた。
額に書かれた神社名、蠶玉(こだま)神社。蠶 この文字はしばらく前に調べたから知っている。蚕(蠶 かいこ)の神様をお祀りした神社。
石灯籠の横に双体道祖神が祀られていた。
お互いに内側の手を相手の肩にかけ、外側の手を握りあう「抱肩握手像」。像の上に紙垂が陽刻され、像の右に神宮寺村、左に中町と陰刻されている。残念ながら、顔が損耗していて表情は分からない。建立年は裏面にも彫られておらず、分からなかった。
像を浮き彫りにするために像の周りを一段深く平らに彫り込まなければならない。彫り込んだ部分を「中区」といい、中区と碑の周辺を区画する形状を「くり型」ということが手元の資料(*1)に出ている。同資料には40ものくり型が示されていて、この道祖神の型は「雲版」という名前の型に似ているが、同じ型なのかどうか、分からない・・・。
*1 『『双体道祖神』伊藤堅吉(緑星社出版部 出版年不明)