■ 火曜日は朝カフェ読書。『夜明け前』の第2巻を読む。このくらいの長編になると、読んでいるということに満足感を覚える。
**(前略)非常時の合図として村々には半鐘、太鼓、板木が用意され、それに鉄砲、竹槍、袖がらみ、六尺棒、松明なぞを備え置くという。**(88頁) 江戸末期、治安の乱れは地方にも及び、このような対応も。
この件(くだり)から、火災時だけでなく、非常時の合図としても半鐘を叩いていたことが分かる。半鐘の他に太鼓や板木も叩いたということだが、集落の住民に伝える情報(内容)の違いによって使い分けていたのかもしれない。
東京消防庁のサイトの「消防雑学事典」に、大名火消や町火消の火の見櫓には半鐘や板木が設置されていたが使用制限があり、定火消の火の見櫓に設置されていた太鼓(*1)が叩かれるまで、叩くことが許されていなかった、という内容の説明があるが、半鐘や太鼓、板木の使い分けについては分からない。
これらの使い分けについて調べてみたいが分かるかなぁ・・・。史料(資料)が国立国会図書館にはあるかもしれない。
*1 定火消の火の見櫓にはもちろん半鐘も設置されていた。
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