荻窪にあった実家の解体が始まって、あっという間に二週間。
何も無くなった土地が整地されて、更地になっていた。
隣の家も更地になっていて、今は100坪以上ある更地。
その奥には、空き家になっている家が一軒。
この一年で、実家の周りは大きく変わってしまった。
まぁ、変えてしまったのは自分の気もするけれど・・・・
考えてみれば、祖父の時代から住む人間の世代が代わり
近所付き合いも、昔とは随分変わった。
それでも、思ったのは近所の人たちに挨拶に出向いた時に
皆さん、僕のことを知っていて、『荻窪に帰ってくるのか?』って
口を揃えて話すこと。有りがたいなぁ・・・って思ったね。
代替わりしても、顔が繋がっていれば全然知らない土地へ行くのとは
訳が違うなって、逆に近所付き合いをしてきたことが
無駄じゃ無かったって思う。
ただ、実家の周りは古い土地なので、新しい住民に対して
ある種の拒否反応があることも否めない。
今まで通り・・・・と言うわけには、簡単に行かないと言うことかな?
土地の持ち主が替わり、ライフスタイルも違うから仕方が無いこと
だけれども、だからと言って『個人の自由』が横行すると
それまでの秩序が狂って、地域の繋がりが崩れたりする。
これって、日本だけのことじゃないと思うんだけれどね。
マンションは『管理組合』みたいなもので、マンション内のルールを
守るようにして、秩序を保っているんだけれど、それでも中には
勝手なことをする人が必ずいる。
僕のマンションで言えば、子供の自転車の放置。
子供に買い与えた自転車が、小さくなって使わなくなっても
放置して知らん顔している親がいる。
名指しで文句を言わないのは、住民間のトラブルを避けるため。
それで、マンションの管理費の中から自転車の廃棄費用を出す。
ゴミの出し方も同じで、粗大ゴミなどを勝手に出すようなルール違反があっても、
結局誰が出したのか解らず、いつかは自転車と同じように、マンションが処分する。
住む人が替わり、世代が変わり、住環境そのものも変わる。
住みにくくなる方向になって行くのが、一番心配。
そういう意味で、僕はやっぱり集合住宅は苦手だな・・・・・。