いよいよ解体前日。
今日は朝にサッカーの試合がある予定だったんだけど
試合会場の所沢まで行ったところで中止の連絡。
残念だったけど、逆にありがたかったかな?
最初に従兄弟夫婦が手伝いに来てくれた。
従兄弟の嫁さんが、お袋が結婚して初めてオヤジに買ってもらった
水屋(茶箪笥)が欲しいと言うので、渡してやることになっていた。
僕が取っておきたかったんだけど、嫁さんは古いものが好きじゃない。
ましてや、60年前の家具なんて好きじゃないみたい。
逆に従兄弟の嫁さんは、『素敵』だと言ってくれる。
そういう人に引き取ってもらった方が、お袋の気持ちも
生かしてもらえる気がしたからね。
従兄弟は居間の障子も全部欲しいと言って取って置いた。
自宅を改築して、その障子や水屋を使うんだと言う。
身一つで会社を起こして、苦労して裕福になったから
出来ることなんだろうけど、物を大事にするところは
何処か、僕と共通しているところ・・・
午後になって、昨日話していた古物商がやってきた。
家中にある不用品を引き取ってもらうので、ありがたいと思ったけど
お袋が大事にしていた『帯止め』が大量に出てきた時の反応が
『儲けもの』って感じで、ちょっと嫌な感じがした。
僕が『着物関係は全て取っておく』と言ったときの反応も嫌だった。
言い方が悪いけど、まるでハイエナみたいに感じたのかな?
従兄弟もまったく同じ表現をしていたね。
従兄弟が足踏みミシンを従兄弟の母親、叔母が欲しがっていたと言うので
処分しないことにしたり、もう一つあった大き目の食器棚も
引き取ってくれると言うので、捨てるものが少なくなった。
弟夫婦もやってきて、すぐ後に嫁さんと次女も合流。
長女も学校から直接やってきて、夕方に合流。
捨てるのを躊躇っていた食器を、とにかく箱に入れて
トランクルームに入るだけ詰め込むことにして、分かれて作業。
嫁さんは僕の使っていた部屋の写真や、キーホルダーやマッチなどの
僕のお宝を箱詰めして、持って帰れそうなものは袋に入れてくれた。
従兄弟と大きいものを一旦、借りてきたレンタカーに積んで
トランクルームに運んだけど、思った以上にトランクルームが広くて、
捨てようか迷っているものを、無理して捨てることは無いと
とにかく迷ったら、後で考えることにして箱に詰めることにした。
3回往復して、11時。
子供たちは先に帰して、従兄弟と弟の両夫婦も帰った貰った。
後は一人で切りのいいところまでやる事にした。
誤算だったのは、捨てるつもりだった仏壇をとっておくことにして
車に積むのを後回しにしたこと。
これを2個、一人で車に積み込むのが大変な作業だった。
大きなものをレンタカーに積み込み終わったのが夜中の2時。
全部が思い通りには行かなかったけど、やるべき事はやったかな?
いよいよ、明日解体業者が来て、実家の解体に取り掛かる。
実際に壊すのは水曜日くらいからかな?
家族の歴史が、また一つ消える。
でも、同時に新しい歴史が始まる。
良いんだか、悪いんだか・・・・?
とにかく、大変だったけど楽しい一日だった。